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国語が苦手な子が文章を読むとき、
いったいどんな気分なのか体験してみたくないですか?
国語ができなくて悩んでいる生徒が伸学会にもよく訪れます。
その原因は生徒によって様々です。
言語的な理解力が低い子、
処理速度が遅くて時間内に終わらない子、
国語のルールがわかっていなくて問いに答えることができない子。
それぞれ必要なトレーニングは変わってきます。
そして最近多いなと感じているのが、
背景知識が足りないから、
文章の内容がイメージができずに理解が進まないという子です。
私の個人的な経験では、
高校の時に古典の文章を読んでいて、
単語も文法もわかるのに文章の意味がわからなかったことがあります。
そのとき先生に、
「当時の風習など古典常識が無いからだ」と先生に言われました。
それと同じように、現代語なのに、
普通これって常識じゃないの?
みたいなことがわかっていないせいで文章が読めない子が多いです。
そういった背景知識が無い子が国語のテストで本文を読むとき、
いったいどんな気分かをあなたにも体験してもらう方法を考えました。
興味がありましたらぜひ試してください。
下にスポーツ記事があります。
一読したあとで、もう一度戻って読まずにどんなことが書いてあったか説明できますか?
(途中でギブアップ!となったら読み飛ばしてください)
「現地26日(月)、今季最後のマンデーナイトフットボールとなるダラス・カウボーイズ対デトロイト・ライオンズ戦が行われ、
計6タッチダウンと大爆発したカウボーイズのオフェンス陣がチームを勝利に導いた。
42対21でライオンズを下したカウボーイズはこれで今季13勝目、
プレーオフに向けて素晴らしい仕上がりを見せている。
一方、ライオンズは今季最終週となる来週にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区優勝をかけてグリーンベイ・パッカーズと対決する。
試合はオープニングドライブからクオーターバック(QB)ダック・プレスコットがワイドレシーバー(WR)デズ・ブライアントに18ヤードパスを通してオフェンスのリズムをつかむと、
ドライブの最後はプレスコットからWRブライス・バトラーへの21ヤードパスが決まってタッチダウンし、カウボーイズが簡単に先制点を奪う。
対するライオンズも直後のドライブでQBマシュー・スタッフォードの短いパスや、
フルバック(FB)ザック・ゼンナーの11ヤードランで敵陣までボールを進め、
最後もゼンナーが7ヤードを走ってタッチダウンを決めた。
第1クオーター終盤にはランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットの驚異的な55ヤードランでタッチダウンを収め、
カウボーイズが再びリードして第1クオーターを終えている。
反撃に出たいライオンズは第2クオーター序盤に、
スタッフォードのパスなどで敵陣へと前進。
これを自らエンドゾーンに走り込んだスタッフォードがタッチダウンで締めくくり、
ライオンズが試合を振り出しに戻す。
その後はライオンズ守備陣が奮闘し、
ディフェンシブエンド(DE)エゼキエル・アンサーがプレスコットからサックを奪うなどして、
カウボーイズ攻撃陣に得点のチャンスを与えない。
このチャンスにライオンズ攻撃陣はスタッフォードがWRゴールデン・テイトに14ヤードパスを通すなどしてカウボーイズ陣地に攻め込み、
続けてゼンナーが5ヤードを走ってタッチダウン、
ライオンズが逆転に成功する。
カウボーイズ守備陣もこれで火が付き、
以降はスタッフォードからサックを奪うなどして、
ライオンズに攻撃のリズムを作らせない。
カウボーイズ攻撃陣もクオーター終盤にはプレスコットからの25ヤードパスをブライアントが片手でキャッチしてタッチダウンし、
スコアを21対21の同点として後半に突入。
後半最初にボールを手にしたライオンズだったが、
ここでもカウボーイズ守備陣のプレッシャーに苦しめられてしまう。
結果的にはスタッフォードがカウボーイズのフリーセーフティ(FS)J.J.ウィルコックスに自陣でパスをインターセプトされ、
相手に得点のチャンスを与えてしまう。
ここでカウボーイズはエリオットの着実な1ヤードランで得点してリード。
カウボーイズ攻撃陣はこれで勢いに乗り、
その後のオフェンスドライブでもプレスコットからWRテレンス・ウイリアムスへの30ヤードパスで敵陣に進むと、
最後はブライアントがタイトエンド(TE)ジェイソン・ウィッテンに10ヤードパスを通すというトリックプレーを成功させてカウボーイズが突き放しにかかる。
カウボーイズとは対照的に後半に入ってオフェンスのリズムを崩してしまったライオンズは、
カウボーイズ守備陣の堅い守りを攻略できず。
そんな中、カウボーイズはプレスコットからブライアントへの19ヤードパスで再びタッチダウンを成功させ、
完全に試合の主導権を握る。
結局、ライオンズは反撃のチャンスを作れぬまま試合終了の時を迎えた。
カウボーイズQBプレスコットはパス20回中15回成功、212ヤード、3タッチダウンと素晴らしい内容で締めくくっている。
RBエリオットはキャリー12回、80ヤード、2タッチダウンと、こちらも申し分ないスタッツだ。
WRブライアントはレシーブ4回、70ヤード、2タッチダウンに加えてタッチダウンパスも成功させる大活躍だった。
ライオンズQBスタッフォードはパス46回中26回成功、260ヤード、0タッチダウン、1インターセプト。
FBゼンナーはキャリー12回、67ヤード、2タッチダウンランを走っている。
TEエリック・エブロンはレシーブ8回、93ヤードをマークした。」
(NFL公式サイトhttps://nfljapan.com/headlines/13898より引用)
どうですか?
正直私はさっぱりです(笑)
これは私に国語の読解力が無いからではなく、
アメリカンフットボールのルールやリーグのシステムについての基礎知識が全く無いからです。
アメフトに関する記事とサッカーに関する記事を2つ並べた時、
サッカーは知っているけれどアメフトは知らない人間は、
サッカーの記事は一読すればだいたい内容を覚えますが、
アメフトはところどころしか覚えていないということが起こります。
アメフトは知っていてサッカーを知らなければ逆のことが起こります。
論説文や物語文も同様で、
似たようなテーマの文章を読んだことがあるかどうかで、
読む速度や内容の理解・記憶がかなり変わってきます。
話を国語の指導に戻して、
例えば以前あったケースでは、
イジメってどういうものか想像ができない子が、
それをテーマにした物語文の状況がさっぱりわかっていませんでした。
高学年向けの物語文に、
これは「イジメです」なんて書かれていたり、
まして「悲しかった」なんて心情語がそのまま書かれていたりするわけはありません。
顔で笑って心で泣いている登場人物の心情を読み取らなければいけないのです。
しかし、実体験も無いし、本も読まないから疑似的に体験することもないと、
読んだときになんのこと?ってなるわけです。
(実体験が無いのは幸せなことではあるんですが・・・)
イジメって何?
恋心って何?
親子間の葛藤って何?
環境との共生って?
自然エネルギーって?
自己実現って?
背景知識まで含めて考えると、「語彙力」にはかなりレベルの差があります。
そして、本当の意味でその言葉がわかっているかどうかが、文章が理解できるかどう
かに大きく影響を与えます。
最初に書いたように、国語ができない理由は様々です。
確かに、よく本は読み、やたらいろいろなことを知っているくせに国語が苦手という子もたくさんいます。
ただ、そういう子はかっこいいことを答案に書こうとして聞かれていないことを答えたりしていたりするだけで、
授業で国語のルールを教えていけば成長していきます。
一方で、背景知識の不足に関しては、
国語の授業の中だけでフォローすることは難しいです。
いざ子供がそういう状態だとわかったときに、
対策をするのにも時間がかかります。
小さいうちから本に親しむ習慣を身につけさせ、
自然に育つようにしていきたいですね。
だから伸学会では、速読トレーニングで速く読む力を鍛えて、
本を読むのを楽にしてあげたり、
読書イベントを企画して本を読むのを楽しくしてあげられるように取り組んでいます。
↑伸学会でやっているイベント「読書の木」↑
ご家庭でも一緒に図書館に行く習慣を作ったり、
読んだ本の内容について話す時間を作ったりしてみると良いのではないでしょうか。
親子で楽しみながらできることを工夫してみて下さいね(^^)
文責:伸学会代表 菊池洋匡
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