穴埋めプリントの落とし穴

伸学会のコンテンツ開発部長の秦です。

基本は小学生の集団授業担当ですが、
一部中学生の個別指導を担当しています。

今回のブログは、
その個別指導の授業でのお話です。


日頃の授業では、定期テストに向けた行動目標の設定をして、
その行動目標達成のための演習をサポート(ヒント・解説出し)しています。

この日の授業では、
学期末テストを終えたので、テストの振り返りをしました。

・それぞれの科目について、どういう結果だったのか
・それぞれの科目について、満足度はどれほどか
・それぞれの科目について、自分はどういう勉強をしてきたのか


このあたりを聞いていったところで気づきました。
「穴埋めプリントを覚えた」が多いのです。


そこで、聞いてみました。

・本当にプリントの全部を覚えているのか
・全部を覚えられれば十分に必要な点数を取れたのか


「たくさんやった」と言っていて、
その空欄を隠して聞いてみると確かに答えられます。

覚えてはいるようです。


でも、テストの問題を見るに、ただ穴埋めを覚えるだけでは
全問正解にはならないようです。
言葉を選ばずに言えば、覚えているはずなのに、
あまり点数が取れていませんでした。

そこで、プリントの内容を別の聞き方で聞いても答えられるか試してみました。

「フランスとスペインの間に走る(ピレネー山脈)は…」

という文をもとに、キーワード(答え)以外を手で隠します。

そして、「ピレネー山脈ってどこにある?」と聞くのです。

この問題と解答を逆転させて「答えを見て問題を答える」は、
私が大学受験の日本史・世界史で使っていた勉強法です。


すると答えられない。


穴埋めプリントは結局の所、

「(アルプス)の次の空欄は(ピレネー山脈)」
「このページの一番上の空欄は(ライン川)」

で覚えてしまうのです。

それではテストで聞き方が変わった途端に答えられなくなってしまうのも当然ですね。


記憶に残すコツは「頭を使うこと」です。

「キーワードを決まった順番で同じように答える」を繰り返しても、
頭を使ったことにはなりません。


「キーワードが一体どういう意味なのか、説明する」方が
よく考えて学習できますよね。


生徒には、ちゃんと頭を使う学習法を次回のテストで試してみるよう伝えて授業が終わりました。

さて次回のテストはどうなることでしょうか…?

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