過去最高の指導ができた手応え

こんにちは。伸学会代表の菊池です。

 

 

受験が終わって10日ほどたち、ようやく新年度も少し落ち着いてきました。

 

受験の結果を振り返ると、第1志望に受かった子も受からなかった子もそれぞれいました。

 

第1志望に受かった子は、今年もまた半分くらいです。

 

みんな背伸びして志望校を決めますから、第1志望に合格するのはなかなか難しいものですね。

 

 

今回受験を終えて、大きな達成感を感じていることが2つあります。

 

1つは、ある生徒の指導について。

 

受験の前にその子に伝えました。

 

「もしお前が第1志望に受からなかったら、その後に伝えたら慰めだと思われるかもしれないから先に言っておく。

 

お前はこれまでの生徒の中で、最高の生徒だと思っている。

 

受験の結果がどうあれ、俺の中でのお前の評価は変わらない。

 

お前は最高の成長をしてくれた。ありがとう。」

 

その子は新4年生の最初から担当してきたので、丸々3年間指導してきました。

 

その子の成長が、私の中で、これまでの指導経験を通じて最高でした。

 

成績的に最高だったというわけではありません。

 

小学生の頃の秦先生や太田先生など、もっとできた子たちはいました。

 

何が最高だったかというと、人としての成長です。

 

私はそこを最も大切に考えています。

 

新小4のときの彼は、ストレートに表現すると「動物」でした。

 

・思ったことを考えなしにすぐ口にする

・すぐにへそを曲げる

・ノートに式を書かず答えだけ書く

・宿題をやるかどうかは気分次第

・解き直しはしない

などなど。。。

 

おそらく「よくある男の子の悪いところ」を想像して、

 

それをギュッと寄せ集めたらだいたい彼になるような感じでした(笑)

 

それが今は、

 

式や図や考え方を丁寧にノートや問題用紙に残し、

 

終わった後で振り返って間違えた原因を分析し、

 

改善策をみっちり書くようになっています。

 

 

 

学習記録を見ていても、大人なことを書くようになりました。

 

「正常な自分には絶対忠誠を誓う」

 

冷静な頭で計画をたて、それを忠実に実行するのは、

 

目先の誘惑に振り回されないための重要な技術です。

 

それを自分で改善策の中に書いていたときには感心しました。

 

4年生のときと比べると、信じられない程の変化です。

 

これだけの成長をさせられた自分を自画自賛してしまいます(笑)

 

20年近く指導をしてきて、まだまだ指導力が上がっている手応えを感じられました。

 

 

残念ながら第1志望の学校には合格させられず、正直に言えば悔いも残っています。

 

でも、卒業して私の手を離れても、こいつはもう大丈夫だと心から信頼し、安心しています。

 

そのことに関しては達成感を感じています。

 

 

 

達成感を感じているもう1つのこと。

 

最後の受験を終えた後に、解き直しに来る子が今年は多かったです。

 

次の日の受験のために解き直しにくる子はいくらでもいます。

 

でも、最後の受験を終えて、その問題の解き直しに来る子ってなかなかいません。

 

10年くらい前を振り返ると、そんなやつが1人いた!ってだけで尾本先生と盛り上がったものです。

 

それが今年はパッと思いつくだけで5人以上います。

 

私の知らないところで尾本とか秦とかと解き直しをしている子もいるでしょうから、

 

実際にはもっと多いはずです。

 

 

「受験がゴールじゃない」

 

と常々言い続けてきましたが、それが文化として広がって来ています。

 

 

 

受験を通じて子供を成長させたい。

 

私が伸学会でやりたいと思っていることが、形になってきました。

 

もっともっと指導の質を高めていきたいと思います。

 

 

○体験授業のお申し込み・ご相談はこちらから受け付けています

http://www.singakukai.com/inquiry/free_trial

 

ただ今の空席状況は

【目黒校】

6年生:残り3席

5年生:満席

4年生:残り2席

【自由が丘校】

6年生:残り3席

5年生:残り3席

4年生:満席

となっています。

6年生の入会受付は3月までとなっています。