指導法研修@伸学会研修広場

伸学会コンテンツ開発部長の秦です。こんにちは。
  
「伸学会の人材育成」について、第3 回目です。

この記事を見て面白いと思うのは同業他社の人だけなんじゃないか?(笑)
と思いつつ、今回もやっていきたいと思います。
  

第1回はこちら→
公開!伸学会式マル秘スタッフ研修法

  

第2回はこちら→
PDCA勉強会@伸学会研修広場

   

伸学会の人材育成は、3 つの柱から出来ています。
  

・「指導法研修」
・「PDCA 勉強会」
・「教科内容研修」
  
今まで、このうち上2つについて説明してきました。

  

教科内容研修はまたの機会に説明することにして、
今回は、「指導法研修」のこれまでの歴史について説明します。
  
何故かと言うと、私自身が今までの研修を振り返りたくなったからです。
   
最近の研修でのスタッフの提出物のクオリティが高く、
日々驚いているのですが、
今までの研修のワークシート類をみて、さらに驚きました。
  
この驚きを共感してもらいたいので、
この場で伸学会の研修の歴史をまとめてみたいと思います。
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設立当初は、菊池先生が研修を実施していました。
当時のシートはこういうものです。

内容は同じことを今でも講師陣に伝えています。
   
しかし形式は、だいぶ変わりました。
当時は30~40 分で説明してテストの回答を記入、というものでした。 

   

学生講師だった秦が伸学会に入社し、
そのまま研修の担当者になりました。
   
私が東京大学で受講した教育心理学の授業内容が、
面白い上に学んで意味のあるものだったので、
研修の場を通じて全体に共有することにしました。
  
その一年で研修が90 分にまで伸び、記入量を大幅に増やしました。
まずは資料を御覧ください。

  

まだあんまり慣れておらず、文章が硬い感じがしますね。
   
講師陣からも、
「ちょっと読むのに疲れる」というフィードバックをもらいました。
  
この資料を読んでもらいながら、
以下のようなワークシートに書き込んでもらっていました。

昔との記入欄の大きさの違いにご注目ください。
かなり増えましたね。
   

左上が、前回のアンケートへの秦からの解答です。
大学の授業風です(笑)。
  
左下が、資料を読んで内容を人に説明するためのメモを作る欄です。
  
記入後、実際に講師同士でグループを作って説明してもらいます。
  
ここでの説明が不十分だったり、
説明して浮かんだ疑問に対して、
秦が回答していきます。

右側は、今回の内容を踏まえて自分や生徒を評価し、
今後の行動を考える欄です。

当時は菊池先生も研修に参加して受講していました。

   

後藤先生は、研修の内容をよく実際の指導と結びつけて考えており、
私以上に現場で研修の内容を意識した指導をしていました。

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私が研修を担当し始めたのは2017 年、
今では3 年めに突入しました。
  
形式も、ガラリと変わっています。
大きく変わった点の1つが、毎週の研修問題です。
講師の記述量が気づけばこんな量に。

この二人は、新人です。
新人でこの記述量!
  
書き方の違いに性格の差が出ているのが面白いですね(笑)

室伏先生は、教員志望であることもあって、
とても熱心に問題に取り組んでくれています。
   
文献を読み、事前に問題を解いてきてくれた上で、
研修の時間で私と議論したりしています。

   

もうすぐ私が用意した問題を一通り解き終えそうなので、
その後は問題を作る側に回ってもらおうかと思っているところです。

   
荒見先生のような、
前から研修に参加していたベテランの先生が、
十分な「模範解答」を書いてくれるおかげで、
新人にも知識が伝わりやすくなっています。
  
伸学会全体としてのレベルアップが感じられますね。
  
それぞれの講師が、
これくらい説明ができるようになることを目指しつつ、
その上で指導経験や自分の実体験を踏まえて
「自分の発見」「新情報」を付け足していくことが、
この研修問題システムの目的です。


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さて、前回の問題の解答も公開します。
  

①短期記憶」と「長期記憶」とはそれぞれ何か。
具体例をあげながら説明せよ。
  
②「5 円玉」の絵を記憶を頼りに書け。
そこから、どのような教訓を取り出せるか?
  
でした。

まずはクイズ王、太田先生の回答から。
さすが、5円玉の絵を由来と合わせて覚えていますね。
  
次に荒見先生の一番弟子、阪本先生。
高校一年生です。
  
今も荒見先生の授業を受けに通っていますが、
研修に参加してみたい!ということで毎週参加してくれています。
  
大学生のスタッフと同じレベルで真剣に取り組んでくれています。
将来に期待ですね。

「意味を知っていたから書けた」そうです。
すごい。

ここで二人の解答を見比べてみてください。

太田先生に私が説明してから、
阪本先生に私が説明するまでにアップデートされた情報が、
二人の記述内容の違いです。
  
私も内容を生徒や講師に何度も説明するうちに、
説明の内容や方法を改良してきました。
  
毎年、説明を繰り返す私が、
一番学んでいると言えるかも知れません。
   

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今後も研修が進化することがあったら、この場でお伝えしますね!
  

では、今月も問題を紹介します!
  
次回解説する問題はこちらです!
  
①「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」とは、それぞれ何か。
②「内発的動機づけ」を高めるには、どのような関与が望ましいか。
③生徒の学習に対する主体性を高めるには、どのような関与が望ましいか。
  
では、またお会いしましょう!

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