- 子どもの視野を広げる子育て(2026年08月09日)
- 熊本応援オンラインセミナー開催します(2026年07月30日)
- 【懺悔】記事で嘘を書いてました(2026年07月29日)
- 賢い親がやっている、子どもを伸ばす褒め方5選(2026年07月20日)
- ディズニーのキャストが、ルールを破った話(2026年07月17日)
- BBQ大会を開催しました♪(2026年07月11日)
- 伸学会が目指すスパルタ指導(2026年07月09日)
- 読書が地頭を作ることを体感した話(2026年06月22日)
- 塾長が徹夜でゲームにハマった話(2026年06月17日)
- AIに負けない力は、どこで育つのか(2026年05月31日)
こんばんは。伸学会の菊池です。
少し前から、司馬遼太郎の『世に棲む日々』を読み始めました。
吉田松陰と高杉晋作を主人公にした、全4巻の時代小説です。

伸学会では、今年からヨンデミーというアプリを本科コース・速読コースの子たちの必修教材として導入しているのですが、その機能の中に「本の友」というのがあり、お互いの読書の感想が共有されるんです。
講師も希望者はアカウントを発行して一緒に「本の友」のグループに入って、本の感想を投稿しています。
私も子どもたちのお手本になるべく、読んだ本の投稿をせっせと挙げているというわけです。
そして、普段は心理学の本とかビジネス書とかを読むことが多かったのですが、これを機に小説も読もうかと思い、以前友人が「いちばん好きな小説」と言ったので気になって購入したものの、長らく積読になっていた『世に棲む日々』にもようやく手を出しました。
読み始めて、最初に思ったのは、、、
「読みにくい!」
司馬遼太郎は、私が生まれる前の作家です。
この『世に棲む日々』も半世紀前の小説です。
古いことは分かっていましたが、たった50年でこんなに文体が変わるのかと、正直驚きました。
言葉の選び方、文の運び方、リズム感。
何もかもが、今の自分の読み方と合わない。
毎晩1章か2章、ちまちま読み進めながら、少しストレスを感じていました。
ところが。
1巻を読み終えるころ、半月ほど経ったあたりで、ふと気づいたんです。
「あれ、すらすら読めている。」
あの読みにくさが、いつの間にか消えていました。
最初は引っかかっていた文体に、気づけば慣れていました。
自然に、するっと意味が入ってくるようになっていたんです。
「これが、読む力がつくということか。」
そのとき、静かに感動しました。
私ももちろんそうなのですが、多くの大人にとって、読書力は「もうずっと前に出来上がったもの」です。
自分がどうやってその力をつけたか、記憶にある人はほとんどいないと思います。
「読めるようになってきた」という手ごたえ、あなたは覚えていますか?
たぶん覚えていないですよね。
この年になって、自分の変化を実感できたのは、本当に不思議な経験でした。
そして、その体験の後に、ある考えが頭に浮かびました。
読書をあまりしていない子どもは、、、
私が司馬遼太郎を最初に読んでいたときと同じ状態で、今まさにテキストを読んでいるのかもしれない。
例えば理科のテキストを読んでいて、
・言葉が引っかかる。
・文の意味をつかむのに時間がかかる。
・読み終えるころには、読むだけで頭が疲れている。
それは、頑張っていないのではありません。
理科的な知識が不足していたり、理解力が低かったりするのでもありません。
ただ、「読む」という行為そのものに、エネルギーを使い切ってしまっているのです。
これが全科目で起こります。
内容を理解する前に、文字を追うことで消耗している。
だから、頑張って机に向かっていても、なかなか頭に入らない。
だから、演習をこなしても、成績が上がりにくい。
読書習慣のある子とない子の差は、「知識の量」よりも、この「読む負荷の差」として現れているんだろうな。
そう実感しました。
なにしろ私自身が、
普通の「読む力」も、「論理的な思考力」も、「時代背景知識」も持ち合わせた状態で本を読み、ただその古臭くて馴染みのない文体や使われている語彙のせいで、内容が理解しにくかったのですから。
こうなると読書は、国語だけの点数向上につながることではないとお分かりいただけるんじゃないでしょうか。
読書は、もっと根っこのところで、あらゆる教科の土台になる「読む力」を、静かに育てるものです。
最初は読みにくいかもしれません。
引っかかりながら読むこともあるでしょう。
それが、ある日気付けば「すらすら読めている自分」に変わっている日が来ます。
私があの半月で体験したことを、伸学会では子どもたちが今時間をかけて体験しています。
その変化を信じて、私たちは今日も本を読みたくなるような声かけをうながしていこうと思います。
速読コースの子たちは、速読も生かしてたくさん本を読んでくれたら嬉しいな。
あなたのご家庭でもぜひ、親子で読書の習慣作りに取り組んでみて下さいね。
それでは。
p.s.
ちなみに『世に棲む日々』、もうすぐ3巻が読み終わりそうです。
高杉晋作がどんどん面白くなってきています。
なんと「本の友」機能のおかげか、生徒の中で『世に棲む日々』を読んでみてくれた子がいて、そっちもちょっと感動しました!
「同じ本を読んでる」って、なんか良いですよね♪
—
■勉強が楽しくなる秘訣をメルマガで無料で配信しています!

LINE公式アカウントでも記事を配信中!

