- BBQ大会を開催しました♪(2026年07月11日)
- 塾長が徹夜でゲームにハマった話(2026年06月17日)
- AIに負けない力は、どこで育つのか(2026年05月31日)
- 同じ勉強量なのに差がつく理由を、脳科学の研究室で考えてきました(2026年04月20日)
- 中学受験で第一志望に落ちて公立中に進学した子が、高校受験では偏差値73になって第一志望の難関公立高校に合格した話(2026年04月13日)
- 「やりたい」のに「動けない」。そんな矛盾を解く心理学(実は私もそうでした)(2026年04月04日)
- 確定申告で失敗して税金を2重に献上しました(2026年03月17日)
- 受験結果のその先へ(2026年02月13日)
- 子どもの自己肯定感を育てるには?(2025年12月14日)
- 成績アップはまずは健康から(2025年11月30日)
伸学会の菊池です。
先日の「伸学会が目指すスパルタ指導」という記事は、もう読んでいただけましたか?
大量の課題をこなすには、子ども自身の主体性が欠かせない。
だから伸学会は、ポイントやガチャで動かしながら、子どもが自分から燃えてくるお膳立てをしている。
そんな話をしました。
あの記事を送った後、こんな疑問を持った方がいるかもしれません。
「主体性が大事なのはわかった。でも、それだけで子どもは動くの?」
その疑問はもっともです。
実は、他にも大事な土台があります。
今日はそのことについてお話ししようと思います。
先日、伸学会で生徒・保護者・講師が一緒になってBBQをやりました。


炭の前で肉をひっくり返す子。
それを笑いながら見ている保護者。
いつもは教壇に立っている講師がトングを握って走り回る姿。
普段の教室ではまず見られない表情が、あちこちにありました。
こういうイベントを「単なる息抜き」「勉強とは関係ない余興」と受け取る方は少なくありません。
でも私は、この種の集まりを勉強と無関係な楽しみだとは考えていません。
スパルタ指導を可能にするための、土台工事だと捉えています。
教育心理学の分野では、子どもが自ら動き出すために必要な3つの欲求が知られています。
「自分で選べている」という自律性。
「できるようになっている」という有能感。
そして「人とつながっている」という関係性。
前回お伝えしたポイントやガチャの仕組みは、主に自律性と有能感に働きかけるものです。
それに対して、今回のような楽しい時間を共有することは、関係性を強固にするものです。
人間は大人も子どもも、信頼している相手から言われたことの方を、自分のものとして受け取りやすいのはご存じのとおりです。
例えば同じ「もう一回解き直してみよう」という言葉でも、心を許した相手からの言葉と、そうでない相手からの言葉とでは、届き方がまるで違います。
実際に、99の研究をまとめた大規模なメタ分析では、教師と子どもの情緒的な関係の質が、授業への取り組みと学力に確かに関連していることが示されています。
しかも、その関連は高学年になるほど強くなる傾向がありました。
中学受験に向かう年齢の子どもにとって、関係の質は決して小さな要素ではないということです。
この関係性の重要さは、家庭内の親子関係にも当てはまります。
保護者の関わりと子どもの学力を調べた複数のメタ分析で、繰り返し確認されている事実があります。
効く関わりと、効かない関わりが、はっきり分かれているということです。
学力と最も強く結びついていたのは、親の温かい期待や、学校生活についての日常的な対話でした。
一方で、宿題を横で監視したり管理したりすることは、ほとんど効果が見られませんでした。
ある分析では、「期待」や「対話」の効果に比べて、「宿題監督」の効果は10分の1程度だったというデータもあります。
子どもを伸ばすのは「見張って管理すること」ではなく、「つながること」なんです。
BBQのような場は、まさに「つながり」を太くする時間です。
講師が評価する人ではなく、一緒に肉を焼いた人になる。
保護者が勉強を管理される相手ではなく、同じ時間を笑って過ごした人になる。
その関係の変化は、子どもへの声かけの重みを、確かに変えていきます。
信頼は、テストや面談のような「評価の場面」だけでは積み上がりません。
炭火を囲んで他愛のない話をするような、評価のない時間の中でこそ育っていきます。
だから伸学会は、BBQやハロウィンパーティ・クリスマスパーティのようなイベントも大事にしています。
整理するとこういうことです。
楽しい時間を共有することは、
子どもの心に火を灯すための仕組みの1つです。
子どもたちはみんな1人1人、
心に燃料を持っています。
でも、その燃料が燃え上がるためのきっかけは、
子どもごとにばらばらです。
このやり方で誰の心にも火をつけられる。
そんな便利なものがあれば良いのですが、
残念ながらそうではないのはご存じですよね?
だから、ポイント制やガチャのようなきっかけを用意する一方で、
こういうイベントも用意して、
手を変え品を変え、
火が付くきっかけづくりをしているのです。
それが、伸学会が考える「エースをねらえ型の指導」の全体像です。
7月12日のサミットでも、
こうしたきっかけづくりの話をする予定です。
お楽しみに。

子育てサミット2026
7月12日(日)10時〜13時
Zoomオンライン・参加費無料
第1部:内田伸子先生(発達心理学)
AIに負けない力をどう育むか〜科学が証明した「共有型しつけ」の力〜
第2部:菊池洋匡(伸学会代表・私です)
「やる気を出させる」をやめた家庭から、子どもは伸び始める
第3部:滑川周平先生(東洋哲学・帝王学)
帝王学から学ぶ、親がすべき4つのこと
参加特典として、当日ご参加の方には菊池特製の明日の子育てにすぐ使える特別PDFもお渡しします。
▼ 詳細・お申し込みはこちら(無料)
https://5days.inyou5.jp/p/kosodatesummit2026kh
お申込みお待ちしています!
それでは。