やる気のある子の落とし穴


2月1日、伸学会のある東京の受験本番まで残り54日となりました。

 

もともとコツコツやっている子たちはもちろんのこと、

 

先のことを考えるのが苦手な子たち(男子にありがち)も、

 

ようやくお尻に火がついてきたようです。

 

 

彼らも受験には合格したいわけです。

 

だから、そのためにやろうと思うことがいろいろと出てきます。

 

そしてそのせいで、大きな落とし穴にはまることがあるので、保護者の方たちは注意が必要です。

 

 

 

私たちは、「目標を達成できないのは、何をするべきかを知らないからだ」と考えがちです。

 

そのため、例えば

「保護者セミナーの記事のテーマを募集します。どんなことを話してほしいですか?」

とアンケートを取ったりすると、

「効率の良い学習法」というテーマに人気が集まります。

 

しかし、実際には多くの失敗の原因は、

「何をするべきか知らない」ことではありません。

 

 

ほとんどの場合、

部屋が散らかっているのは、片付けのやり方を知らないからではありません。

 

太っているのは、食べすぎはダメだと知らないからではありません。

 

成績が上がらないのは、何を勉強したら良いかを知らなかったからではありません。

 

 

 

 

問題の原因は、「実行」そのものにあります。

 

わかっちゃいるのに、やるべきことができなかったり、

やってはいけないことをしてしまったりすることなのです。

 

その原因はいろいろありますが、この時期特に落とし穴になりがちなのが

 

【やりたいことが多すぎるせいで、行動のチャンスを逃す】

 

ことです。

 

 

 

 

例えば、学校から帰ってきて塾に行くまでの間に、30分ほど時間ができたとします。

 

この時間を使って、苦手な単元の復習をしたり、過去問の解き直しをしたり、いろいろな勉強ができます。

 

しかし、何をするにしても、多くの選択肢の中から具体的な行動を選ばなくてはいけません。

 

何をしようかあれこれ考え、テキストやノートを探しているうちに時間は過ぎていき、

 

結局「もう数分しかないから勉強するのは無理だな」となって、だらだらと無為な時間を過ごしてしまうのです。

 

「このスキマ時間をうまく活用すればもっと勉強できるのに!」と、

 

お子さんを見ていてイライラすることってありませんか?

 

 

1日の中には、「行動のチャンス」がたくさんあります。

 

ところが、選ぶべき行動が多く、迷いが生じるせいで、

 

せっかくのチャンスを逃してしまうのです。

 

 

あるいは、お子さんが勉強を「つまらないけれど、合格のためにやらなければいけないもの」という風にネガティブにとらえている場合、

 

どれだけ勉強が重要だと頭でわかっていても後回しにしたくなります。

 

そして、重要度の低い勉強に没頭して、本当にやらなければいけないこと、

 

多くの場合苦手科目に手をつけなかったりするのです。

 

「自分はちゃんと勉強に取り組んでいる」という言い訳を自分にしながら。

 

 

そういった行動のチャンスを逃さない方法として大切なのが、

 

【行動計画を立てること】

 

です。

 

6年生の受験前で忙しい子たちはなおさら、行動計画はちゃんと立てるようにしましょう。

 

あれもやらなきゃ!これもやらなきゃ!

 

となってしまう“やる気のある子ほど”ほど、結局何もできなかったとならないように、要注意ですよ。

 

受験までのラストスパート頑張りましょうね!

 

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参考文献
ハイディ・グラント・ハルバーソン『やってのける――意志力を使わずに自分を動かす』大和書房、2013年
アンジェラ・ダックワース『GRIT やりぬく力』ダイヤモンド社、2016年