私たちが幸せになる方法

こんにちは。伸学会の菊池です。

人は誰もが幸せになりたいと思っているものですよね。

私もそうですし、あなたもきっとそうでしょう。

そして自分のこと上に、
自分の大切な人には幸せになってほしいと思っているものです。

我が子の幸せは、
ほとんどすべての親にとって共通の願いです。


では、どうしたら人は幸せになれるのでしょうか?

すばらしい学歴を身につけたら?

高い収入を得られたら?

あるいは遊んで暮らせたら??


価値観はそれぞれですから、
幸せの形もそれぞれ違います。

あなたのお子さんを幸せにしてあげるには、
いったい何をしてあげればいいのでしょうか?

悩んでしまいますよね。

  
もしここで、
あなたのお子さんが「ほぼ確実に幸せになれる方法」を教えてくれる
【科学的な実験】を紹介すると言ったら、
どれくらい興味がありますか?

  

  

〇2つの封筒がもたらした効果

  

ある夏の晴れた朝、
カナダのバンクーバーで研究者たちのグループは、
封筒が入った箱を持って通行人に近づき、
実験に協力してもらえないか頼みました。

  

そして、参加することを承諾してくれた人には
「どれくらい幸せか」を尋ねたうえで電話番号を教えてもらい、
謎の封筒の1つを渡しました。

  

封筒を開けてみると、
中には5ドル紙幣と、
短い手紙が入っていました。

  

そしてこの手紙にはAとBの2つのパターンがありました。

  

それぞれの手紙には、

  

A:「今日の午後5時までに、自分へのご褒美か、
必要な支払いのどちらかのためにこの5ドルを使ってください。」

  

B:「今日の午後5時までに、だれかへの贈り物か、
チャリティーへの寄付のためにこの5ドルを使ってください。」

  

と書かれていました。

  

さて、このお金の使い方の違いは、
被験者の幸福度にどのような影響を与えたでしょうか?

  

その晩、一人ずつに電話をかけていき
「何にお金を使ったか?」や
「今どれくらい幸福と感じているか?」を尋ねたのです。

   

  

〇他人のためにお金を使うと幸せになる

  

すると、何にお金を使ったかについて、
他人のためにお金を使うよう指示された(Bパターン)人たちは、
家族のためにオモチャを買ったり、
ホームレスにお金を与えたり、
チャリティーに寄付をしたりしていました。

  

そして、意外な傾向が数字でハッキリと現れたのです。

  

他人のためにお金を使った人々は、
1日の終わりに自分のために使った人よりも明らかに幸福感が高まっていました。

  

実験への参加を頼んだ時には、
そうした違いは見られなかったのに…です。

  

他にも、
たとえば米の科学誌サイエンスに掲載された論文によると
「ボーナスの3分の1を社会のために使った人は、
社会のためにまったく使わなかった人よりも、
幸せ指数が20%高かった」 そうです。

  

それから、ハーバード大学の研究では
「プレゼントを買ったり、
慈善事業に寄付した人は、
1日の終わりに幸福度が大きく高まり、
自分のためにお金を使った人の幸福度は変わらなかった」
という結果が出ています。

  

〇現在の収入の額は関係ない

  

そして、もう1つ注目すべきことがあります。

  

先の実験はカナダという先進国(裕福な方が多い)で行われましたが、
この実験結果は個人の収入によって変わるものではありません。

  

なぜなら、一人あたりの収入が世界の下位15%に入る
ウガンダでも同じ実験を行なったところ、
やはり他人への投資が幸福度を高めるという結果が出たのです。

  

136カ国のうち、実に120カ国で、
前の月にチャリティーに寄付した人々は、
人生により多くの満足を感じていました。

  

そう、これは貧しい国でも豊かな国でも同じような結果になり、
個人の収入を考慮した後でも変わりませんでした。

  

しかも、全ての対象国の平均で
「チャリティーに寄付することは、
家庭の所得を2倍にするのと同じくらい幸福度に貢献していた」
という数値が出ていたそうです。

  

  

〇与える人が与えられる

  

「寄付をすると、幸せになれる」
なんて言うと、ちょっと怪しいと思われるかもしれません。

  

しかし、先の実験は、
ハーバード大ビジネススクールのマーケティング専門家マイケル・ノートン博士と
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の心理学者エリザベス・ダン博士らが
著書の中で紹介しているものです。

  

他人のためにお金を使うことは、
自分のために使うよりも幸福度が高まるという傾向が、
様々な研究によって定量的に実証されています。

  

繰り返しますが、これは収入によらず言えることです。

  

「人に与えること」は、
自己犠牲のうえに成り立つものではなく、
自分も幸せにしてくれる…

  

そう思うと、目の前の人に対して優しくなれるかもしれないですね。

  

  

〇与えられる人になるには?

  

もう一歩進んで考えてみましょう。

  

与えるものは、「お金」でなければいけないのでしょうか?

  

きっとそんなことはありませんよね。

  

人は自ら学んだ知識や身につけた技術によって誰かを助けたときに
やりがいや達成感を感じるというのは、
誰もが経験的に知っていることです。

  

だとすれば知識や技術を身につけて増やしていくことが、
与えられるものを増やし、
幸せになる道ということになります。

  

勉強をすることは、
確かに子供が将来幸せになるための道です。

  

でもそれは決して「学歴」や「収入」が幸せにしてくれるということではなく、
与えられる人になれるからだと思っています。

  

米の科学誌サイエンスに掲載された論文によると
「ボーナスの3分の1を社会のために使った人は、
社会のためにまったく使わなかった人よりも、
幸せ指数が20%高かった」 そうです。
(大事なことだからもう一度書きました)

  

社会のためにお金や知識や技術を使うようなマインドを育てること。

  

勉強をさせる以上に重要なポイントなんじゃないかなと私は思います。

  

あなたはどう思いますか?

  

  

  

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