中学受験:失敗しない子供に合った塾の選び方

(このページは2019年1月30日に更新されました)

 

「これから中学受験の勉強を始めるので、塾にはどんなタイプがあるのか知りたい」

 

「うちの子を伸ばしてくれる、子供に合う塾を探している」

 

この記事はそんな方に向けて書いています。

 

 

はじめまして。

 

私は東京都の自由が丘と目黒で「伸学会」という塾を運営している、菊池と申します。

 

私自身も中学受験を経験し、開成中学校に合格しました。

 

 

受験勉強を通じて学んだことはとても多く、

 

良い経験ができたと思っています。

 

 

目的に向かって努力する経験は、子供を大きく成長させます。

 

ぜひ多くの子供たちに、そんな経験をしてもらいたいと思います。

 

 

しかし、じゃあ中学受験をさせようとなったときに、迷うのが塾選びです。

 

ご存知のように、世の中には塾がたくさんあります。

 

東京都には、大手から中小まで合わせて、なんと5000軒近くの塾があるそうです。

 

お隣の神奈川県にも、4000軒以上の塾があります。

 

 

これだけあると、どの塾を選んだら良いのか、誰だって迷ってしまいますよね?

 

私も記事にするために数を調べてみて、あらためて多さにげんなりしました(笑)

 

 

しかし、これだけたくさんの塾があるというのは、良いことでもあるはずです。

 

あなたのお子さんに合う塾が、きっとどこかに存在しています。

 

その塾とめぐり合うことができれば、お子さんの能力をグンと伸ばしてくれるでしょう。

 

 

 

そこで、この記事ではお子さんのタイプ別に、どんな塾が向いているかをお伝えしようと思います。

 

塾講師歴18年のプロの視点から、失敗しない塾選びのコツをお話します。

 

あなたのお子さんの成長の一助になれば幸いです。

 

 

学力の観点

その塾の上位20%に入れる力があるか?

 

上位20%というのは、だいたいその塾の模試で偏差値58くらいの成績です。

 

「入室テスト」「公開組み分けテスト」「公開模試」など、

 

名称は塾ごとに様々ですが、

 

そういった各塾が主催する模試を受ければ、

 

その塾の中でのお子さんの位置づけがだいたいわかります。

 

 

もしお子さんを1学年が何クラスもあるような大手塾に入れようと思うのであれば、

 

この「上位20%(偏差値58)」がクリアできると安心です。

 

 

なぜなら、塾はそのレベルの生徒をターゲットにカリキュラムを作るからです。

 

 

大手の塾はどこも自塾で教材を作成し、独自のカリキュラムで授業をしています。

 

より合格実績を出すために、日々カリキュラムの改善も行っています。

 

 

そう、カリキュラムは、「合格実績を出す子たちのため」に作られるのです。

 

 

 

だから、あなたのお子さんが上位20%に入れる力があるのであれば、

 

塾はお子さんのためにベストなカリキュラムを作ってくれます。

 

 

 

きっと気持ちよく勉強し、能力を伸ばしていくでしょう。

 

 

 

私は日能研に通っていましたが、

 

常に一番上のクラスをキープして、楽しく勉強できました。

 

 

 

私が小学生当時は日能研が合格実績No.1でしたが、

 

現在はもちろんサピックスがNo.1です。

 

 

ですから、もしサピックスの中の上位クラスであるαに入れるのであれば、

 

とりあえずサピックスに行くと良いでしょう。

 

 

きっと良い受験生活が過ごせます。

 

 

 

逆に、もし成績がその塾の中で中位・下位であれば、

 

お子さんはできる子に合わせた速いスピードで進むカリキュラムに追いつくことができず、

 

苦しい数年間を過ごすことになります。

 

 

ですから、例えばあなたのお子さんがサピックスであとちょっとでαに入れない成績であれば、

 

具体的には、サピックス自由が丘校で言うところのPかQあたりのクラスであれば、

 

四谷大塚や早稲アカや日能研に行って、

 

その塾の中で成績優秀者になると良いでしょう。

 

 

そこでも上位に入れないのであれば、

 

じゃあそれに次ぐ塾へという風に塾を選んでいくと安心です。

 

 

 

ただし、中小の塾で、面倒見の良さを売りにしている塾だと、

 

成績下位の子たちに手厚くしすぎで、

 

逆に上位の子がほったらかしにされる危険もあります。

 

 

どんなカリキュラムで授業が進むのか、

 

成績に差がある生徒をどうやって指導しているのかを詳しく聞いてみてください。

 

 

それではここで、各塾の特徴も簡単に書いてみたいと思います。

 

 

「自分の塾伸学会が最高である」という自負は横に置き、

 

もし自分の子供が中学受験をするとなったとして、

 

伸学会が無ければどうするかという視点で書いてみます。

 

 

私の独断と偏見が多分に入っています点はご了承ください。

 

 

 

 

サピックスの特徴

 

カリキュラムの進む速さ、問題の難易度ともにトップクラスです。

 

 

現在中学受験をしようという優秀生が、こぞってサピックスに集まります。

 

 

その中のトップ集団であるαクラスの賢い子たちに合わせて作られたテキストは、

 

私から見ても知的好奇心を刺激する面白いものになっています。

 

 

また、そういう賢い子同士での切磋琢磨ができる環境的な面も魅力です。

 

αクラスに入れるようなら、とりあえず入って損は無いでしょう。

 

 

一方で、中位・下位のクラスの子たちがカリキュラムについていくのはかなりの困難です。

 

 

もしそれでもサピックスでやるというのであれば、

 

個別指導・家庭教師、あるいは保護者の方自身の手厚く的確なフォローが必要になるでしょう。

 

 

 

 

四谷大塚(直営)の特徴

 

もし私にこれから中学受験の勉強を始めようとする子供がいたとして、

 

サピックスでαクラスに入れなかったら次に検討するのが四谷大塚です。

 

 

教材・模試・授業の雰囲気のバランスが良いと思います。

 

 

四谷大塚の教材である「予習シリーズ」とそれに準拠した教材は、

 

中学受験界のスタンダードとも言えるものです。

 

 

進む速さもテキストの問題の難易度も、サピックスほどではありません。

 

 

 

四谷大塚直営校の中でも、校舎間で講師のレベルの差はあります。

 

 

その中で、お茶の水校は四谷大塚の拠点として、力のある先生が揃えられているそうです。

 

近隣にお住まいでしたらおすすめです。

 

 

 

なお、予習シリーズを使っているからといって四谷大塚というわけではありませんので注意してください。

 

 

四谷大塚のカリキュラムと教材に準拠した「YTネット加盟塾」という塾が

 

大きなところから小さなところまで多数あります。

 

 

大きなところだと、例えば「早稲田アカデミー」「城北スクール」「臨海セミナー」「早友学院」「茗渓塾」などがあります。

 

大きくないところだと、自由が丘・目黒近辺では「スタジオキャンパス」「エリオ」「スク−ルFC」などです。

(https://www.yotsuyaotsuka.com/map/より)

 

 

メイン教材やメインの模試は共通ですが、

 

副教材や一部模試、そして授業の雰囲気は塾ごとにバラバラです。

 

 

繰り返しになりますが、YTネットは四谷大塚とは別の塾です。

 

 

 

早稲田アカデミーの特徴

 

早稲アカは上記のようにYTネット加盟塾です。

 

予習シリーズに準拠した塾ですから、教材も模試もそこそこ良いです。

 

 

注意点として、授業の体育会系の暑苦しさは好き嫌いが分かれます。

 

 

私は個人的には体育会系の雰囲気は好きですが、嫌いな子には地獄です。

 

 

野球やサッカーやバレエなどをやっていた、スポーツ少年・少女は雰囲気が合うと思います。

 

よくわからなければ体験して見極めてください。

 

 

また、もう1つ注意点として、教材のボリュームがあります。

 

 

「Wベーシック」という副教材(おそらく栄光ゼミナール作成)があるのですが、

 

予習シリーズと合わせると結構な量です。

 

 

それらを熱血講師がどっさり宿題に出したりするので、

 

一通りこなすだけで手いっぱいになりがちです。

 

解き直しなどの定着のために必要な勉強ができなくなったりします。

 

 

もし大量の勉強に追われるようなら、

 

ご家庭の方で取捨選択したあげたり、

 

塾の先生に相談したりといったことが必要になります。

 

 

 

日能研の特徴

 

日能研は、模試は大手塾の中で最も良いと思います。

 

伸学会でも、塾生に外部模試を受けさせるときには、

 

日能研公開模試をまず第一におすすめしています。

 

 

教材は…今どき理社まで白黒で、フォント・文字サイズなどのデザイン性も武骨。

 

パッと見で「難しそう」「つまらなそう」という印象を受けます。

 

 

その教材に耐えられる硬派なお子さんで、

 

かつ模試の解き直しをきっちりやれる子に、

 

日能研はおすすめです。

 

 

「終わった試験には興味なし、解き直しなんかやらないよ」という子には、

 

日能研の最も良い部分を生かせないのでおすすめできません。

 

 

日能研は模試のたびに成績で席順が決まったり、

 

毎月クラス替えがあったりするので、

 

どうしても「次のテスト」で良い成績を取ることに意識が向きがちです。

 

 

日能研に通わせるのであれば、

 

そこをしっかりコントロールして、

 

終わった後の模試の解き直しと定着を徹底してください。

 

 

 

その他

四谷大塚・早稲アカ・日能研などのサピックスに次ぐ塾でも優秀者になれないようなら、

 

それに続く大手塾や中小の塾を探してみてください。

 

 

 

大手塾ではなく伸学会のような小規模な塾を選ぶとなった場合、

 

大手以上に特徴がバラバラです。

 

 

こればかりは面談で先生の話を聞いて、

 

さらには実際に子供が体験してみないとわからないことだと思います。

 

 

バラバラな分だけ、

 

探せばお子さんにものすごく合う塾が見つかるかもしれないのが

 

小規模塾の魅力です。

 

 

だいたいの小規模塾は情報発信や広告戦略が下手ですから、

 

良い塾を見つけるためには口コミを頼りにすると良いでしょう。

 

 

いざ「塾に通わせるぞ」というタイミングになる前々から、

 

上の学年のお母さん方とお話しする機会があったら、

 

話を聞いて情報を収集しておきましょう。

 

 

 

個別指導・家庭教師

 

この項の最後に、個別指導や家庭教師についても少しふれておこうと思います。

 

 

「その塾で上位20%に入れるか?」という基準は、

 

個別指導塾や家庭教師なら全く関係ありません。

 

 

自由が丘・目黒近辺ですと、トーマスやSS1、TESTEAといった個別指導塾があります。

 

大手の系列だと、プリバート(サピックス系列)、ユリウス(日能研系列)などもありますね。

 

こういった塾はあなたのお子さんに合わせたペースで指導してくれるでしょう。

 

 

学力が低い状態からのスタートであれば、

 

集団指導ではなく個別指導や家庭教師をはじめから選ぶというのも1つの手です。

 

 

伸学会では個別指導が満席で新規入会をお断りしなければいけないことが多く、

 

そういったときは近所にあって評判の良いTESTEAをお薦めしています。

 

 

個別指導や家庭教師を選ぶなら覚えておいてほしいことがあります。

 

個別指導や家庭教師は、「安かろう悪かろう」だということです。

 

 

その先生の給与は、生徒の授業料で支えられています。

 

集団授業であれば数十人で支えるところを、

 

個別・家庭教師であれば数人で支えることになります。

 

 

そうなれば当然ですが高くなります。

 

 

優秀な講師を採用し、

 

自塾にふさわしい授業をしてもらうための教育もちゃんと行っている塾であれば、

 

なおさら安くはなりません。

 

 

高くてもダメな個別指導・家庭教師はありますが、

 

安くて良いところはまずないと思ってください。

 

 

あとは必要とされる質を考えて決めましょう。

 

 

受験直前の小学6年生と、

 

まだまだ幼い3~4年生くらいでは求められる質が違います。

 

 

3~4年生の子を教えるのにふさわしいのは、

 

入試問題をばりばり教えられる学力の先生よりも、

 

子供を楽しく盛り上げられる先生だったりするわけです。

 

 

全てを兼ね備えた先生に高い授業料を出して担当してもらうのも良いですが、

 

全てを兼ねているわけではないけれど一番欲しい力はちゃんと持っている先生にお手頃な授業料で担当してもらうのも良いのではないでしょうか。

 

 

性格の観点

 “努力”を信頼してる?

 

学力がその塾の上位20%に入れると「安心」というだけで、

 

上位に入れない80%にとっては絶対にダメというわけではありません。

 

 

その中で周囲を追い越してクラスを上げていく子ももちろんいます。

 

 

伸学会でもこれまで、集団授業は大手塾に通っているという子を個別指導でお預かりしてきました。

 

 

その経験から、

 

最初は下の方のクラスからスタートしたのにそこからはい上がっていける子は、

 

「努力ができる子」だけだと言い切れます。

 

 

これに関してはあなたも特に異論は無いでしょう。

 

 

 

じゃあ「努力ができる子」とはどんな子か?

 

ともう一歩踏み込むと、

 

それは「努力を信頼している子」です。

 

 

 

少し心理学的な話をすると、人は「クラスアップ」のような目標があったときに、

 

 

頑張るためには2つの心理的ハードルをクリアしなければいけません。

 

 

 

1つは、「これだけ勉強をすれば結果は得られる」と信じられるか。

(結果期待)

 

 

もう1つは、「これだけの勉強を自分はできる」と信じられるか。

(効力期待)

 

 

 

ざっくり説明すると

 

「どうせやったって成績なんか上がらないしー」(結果期待×)

 

とか

 

「やれば成績は上がるんだろうけど、そんなにやるのは自分には無理!」(効力期待×)

 

とか思っていたら、頑張る気力はわいてこないということです。

 

 

 

あなたのお子さんは「やれば上がる」「自分はやれる」と考えているでしょうか?

 

自分は努力をして結果を出せると信じているでしょうか?

 

 

 

もしこの質問の答えが「YES」であれば、

 

成績下位からあがっていくこともできるかもしれません。

 

 

入会テストの結果、下位のクラスからスタートとなったとしても、

 

下剋上にチャレンジしてみても良いのではないでしょうか。

 

 

もしお子さんがそういう伸びるメンタルを持っているか分からなかったら、

 

お子さんには勉強以外の習い事で成功体験は多いかを考えてみてください。

 

 

伸びるメンタルは成功体験の積み重ねで育ちます。

 

 

 

 

サッカーや野球などで頑張ってレギュラーを勝ち取ったとか、

 

練習を頑張ってバレエやピアノの発表会でうまくやれたとか、

 

そういった経験がある子は勉強でも戦える子が多いです。

 

 

逆に、お子さんのそういう「努力→勝利」の経験をあなたが思いつかないのであれば、

 

お子さんにはそういうメンタルは無いのが普通です。

 

 

 

「他の子を追い越してクラスアップできるような圧倒的な努力」

 

を期待するのはやめて、

 

お子さんが成績上位になれる塾を選択してください

 

 

 

そして「他の子を追い越す圧倒的な努力」ではなく、

 

「昨日の自分を超えるちょっとした努力」ができるように、

 

小さな成功体験を積ませていきましょう。

 

 

内気なタイプ?

 

授業に積極的に参加することが、能力アップには欠かせません。

 

 

教室の中で気配を消して座っているだけでは、

 

家で映像授業を見ているのと変わらないわけです。

 

 

 

自分の考えたことを発表できるか、

 

わからないことを質問できるか、

 

これってとても大切なことです。

 

 

で、そういうことが苦手なもじもじ系の内気な子であれば、

 

クラス変えがしょっちゅうある塾は要注意です。

 

 

 

先生もクラスメイトもコロコロ変わるから、

 

慣れるまでは発言も質問もできない、

 

なんてなってしまうと困りますよね。

 

 

伸学会の塾生の保護者様からも

 

「義理堅い性格の息子は

『〇〇先生の期待に応えたい』

『同じ顔ぶれの仲間に会える』

ということが、

通塾の大きなモチベーションになっていると思います」

 

という声をいただいています。(http://www.singakukai.com/feedback/10674.html)

 

 

「クラスが居心地が良いこと・安心できることって、

 

親が最初に思っていたより大事な要素だった」

 

と保護者の方に言われることは多いです。

 

 

特になじむのに時間がかかるタイプの子にとっては。

 

 

 

ですから、たとえば同じサピックスであっても、

 

αだけで6クラスあって入れ替わりが激しい自由が丘校よりも、

 

武蔵小杉校や白金高輪校など小規模で、クラスの上下が少ない校舎の方がおすすめです。

 

 

 

逆に、物怖じしないタイプで、

 

「自分よりすごい子と一緒に勉強して刺激を受けたい」

 

と思うような子は、自由が丘校のような大規模校舎がおすすめです。

 

 

他の地域のサピックスやその他の塾のことは私はよくわからないですが、

 

大規模校舎と小規模校舎の関係をそのままお近くの塾に置き換えて考えてみてください。

 

 

続く

 

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