小泉が思う 答案の美しさについて、再び

こんにちは。小泉です。

9月の4週目、目黒校で6年生の過去問演習の対応をしました!
2年前に担当したときと比べて人数も多く、伸学会も大きくなっていると、改めて感じました。

そして、久しぶりにひたすら生徒の丸付けをしていました

そこで思い出したのですが、このようなことを去年にも書いていました。


今回は答案(主に論述形式)の美しさの重要性について触れます。

私は大学に入ってから3年間、伸学会で様々な生徒の採点を行ってきました。
中学受験で日曜演習などでは、5時間生徒の採点し続けることがありましたが、問題を解く側から採点する側に移ってみて、実感し直したことがありました。
それは、「きれいな答案には点をあげたくなる」≒「汚い答案は✖にしたくなる」、というものです。

入試における採点の仕組みは学校ごとに違うでしょうが、毎年何千人分もの答案を平等に採点するにあたり、学校側が共通の採点基準を作っていることは間違いないです。
例えば中学受験の社会の論述では、「○○について述べていれば1点」などという基準をつくっています。

このようなシステムで採点をする学校の先生陣が、何千枚もの答案をたった数日(大学受験なら約2週間)の間に採点するとなった時に、字が読みにくく、加点対象となる部分が書かれているかすぐに分からないような答案があったとしたら。
時間をかけて読もうとするか、書いていないものとして✖とするか、どちらをとるのでしょうか?
決して投げやりな採点をしているということではなく、ほかに字が読みやすく内容も正しい答案が数多くあるのならば、わざわざその答案に点数を与える必要はないということです。

私が伸学会で生徒の丸つけをしていると、それぞれが何を表しているかわからない答案、字が汚く、答えが読み取りにくい答案などなど、正直、非常に採点しづらい答案が多く見受けられます。
そういう時、なるべく答案を読み取って点数を上げよう、時間をかけてでも理解しようと心がけていますが、もしこれが入試で、短時間で何千枚もの答案を採点しなければならない状況だったら、そのような採点をできる保証はどこにもありません。
読めないものは✖として、採点の効率を上げるしかなくてもなんら不思議ではないのです。

答案のきれいさについては、普段自分で演習している限りでは、ついなおざりにしてしまいがちです。
しかし、ただ少し字が雑であるというだけで、理解はしているのに数点の損をしてしまう危険性があるのです。
毎年、1点差が合否を分ける入試(0.1点差の学校も存在する)でそんなことで不合格してしまっては悔やんでも悔やみきれませんよね。
是非、普段の授業・演習から、
①丁寧で読みやすい字
②読みやすい答案構成
を心がけて、「採点されやすい」ひいては「加点されやすい」答案が書けるようになってほしいと日々思っています。

今は、その重要性を知らせるために、少しは厳しい採点になったのかな~と思っています(笑)

字を丁寧に書く習慣は、受験以外にも生活するどの場面においても必要なことです。
生徒には急いでいても字を丁寧に書いて、余計な失点をさせないように指導をしていきたいと思います。