【懺悔】記事で嘘を書いてました

こんばんは。伸学会の菊池です。

先日、「子どもを伸ばす褒め方5選」という記事をお送りしました。

読んでいただけましたか?

あの記事、書き終えたあとに、内田先生の講演内容に沿って、次は「励まし方」の記事だな、と思いました。

ところが、いざ「励まし」について考え始めたところで、ふと、あることに気づいてしまったんです。

先日書いた「褒め方5選」、あれ、中身はほとんど「励まし方」だったな、と。

堂々と誤った内容の記事を配信してしまっていました。

申し訳ありませんm(_ _)m

これだけだと何のことかわからないと思うので、まず「褒める」と「励ます」の言葉としての定義の違いを、簡単に整理させてください。

似ているようで、実はこの2つ、はっきり違うんです。

「褒める」のは、うまくいった時。

すでに出た結果や行動に対して、「よくやったね」と認めること。

時間で言えば事後、立ち位置で言えば、上から下へ評価するイメージです。

「励ます」のは、うまくいっていない時。

壁にぶつかっている子、落ち込んでいる子に、「大丈夫、一緒にやろう」と寄り添うこと。

時間で言えば渦中、立ち位置で言えば、横に並んで伴走するイメージです。

ざっくり言えば、

褒める=できたことへの評価
励ます=これから向かう姿への応援

ということになるんですね。

この区別を頭に置いて、さっきの話に戻ります。

先日の「褒め方5選」を、この定義で読み返すと、おかしなことに気づいたんです。

たとえば、5つのうちの一つに「ありがとうで伝える」という話を書きました。

例に挙げたのは、受験が残念な結果になった時や、お手伝いを失敗した時。

これ、どう見ても「うまくいった時」の話じゃないですよね。

うまくいかなかった時に、どう声をかけるか、の話です。

「×の中の〇を探す」も同じです。

漢字を間違えたとき、計算ミスをしたとき、
つまり、うまくいっていない時に、できている部分を見つけて前を向かせる話でした。

これはもう、「褒める」じゃなくて、「励ます」なんです。

「褒め方5選」というタイトルで書いたのに、読み返してみたら、私は「励まし」の話ばかりしていました…

完全にタイトル詐欺です。
大変申し訳ありませんでした!

でも、言い訳をさせてください。

なぜ私は、褒め方を書こうとして、励ましの話ばかりしてしまったのか?

あらためて考えてみて、腑に落ちました。

子どもを本当に伸ばすのは、後から褒めることより、渦中で並走して励ますことの方だからです。

私は無意識に、大事な方を選んでいたんですね。

うまくいった時は、正直、放っておいても子どもは嬉しいし、自信もつきます。

そこに「すごいね」と一言添えるのは、いいことだけど、決定的ではありません。

本当に声掛けが必要なのは、うまくいっていない時の方です。

伸び悩んでいる時、失敗した時、心が折れそうな時。

そこで隣にいて、「見てるよ」「一緒にやろう」と言えるかどうか。

それが、子どもが前を向けるかどうかを、大きく左右します。

後から結果を褒める人ではなく、渦中で並走して励ます人。

子どもにとって本当にありがたいのは、後者なんです。

だから、私は後者でありたいといつも思っているし、親御さんたちにも、一緒になりませんか、って伝え続けてるんですね。

そして、ここで一つ、大事なことをお伝えしなければなりません。

励ましは、褒める以上に、ごまかしが効かないんです。

「すごいね」は、正直そこまで見ていなくても言えます。

100点のテストを見れば、誰でも「すごいね」って言えるじゃないですか。

でも、励ましはそうはいきません。

落ち込んでいる子に、「先週より計算ミス、減ってたよ」と言えるかどうか。

「あの難しい問題、最後まで諦めなかったね」と言えるかどうか。

これは、普段からその子を見ていないと、絶対に言えない言葉なんです。

逆に、見ていない大人が言う励ましは、すぐバレます。

「頑張れ」
「次はできるよ」
「あなたならできる」

……どれも、間違ってはいません。

でも、中身が空っぽなんです。

誰にでも言える、その子を見ていなくても言える言葉。

子どもは、それを敏感に感じ取ります。

「この人、本当は私のこと見てないな」と。

じゃあ、良い励ましとは何か?

一言で言えば、その子を見ていないと言えない励ましです。

「先週より、字が丁寧になったね」
「さっきの問題、解き方の方針は合ってたよ」
「最後まで席を立たずにやりきったね」

こういう言葉は、日頃からその子の様子を見ていないと、出てきません。

だから、良い励ましの前提は、語彙力でも、話し方のテクニックでもない。

観察です。

普段から、その子のことを、ちゃんと見ているか。

そこにすべてがかかっています。

以前、伸学会でBBQをやった時の記事で、「つながる回路」という話をしました。

評価の場面ではない、他愛のない時間の中で、信頼が育つ、という話です。

実は、励ましも同じ土台の上にあります。

普段からその子を見て、つながっているからこそ、いざという時の励ましが、本物として届く。

言葉は、後からついてくるものなんです。

サミットで内田先生がおっしゃっていた「3つのH」。

褒める、励ます、視野を広げる。

その2つ目、励ます。

これを実践するために必要なことは、上手な「言葉」を覚えることではありません。

普段から、子どもをよく見ること。

そのまなざしが、そばで見ているという「あり方」が、いざという時の私たちの一言に、重みを与えてくれます。

逆に言えば、ちゃんとよく見ているなら、うまい言葉が言えなくたって大丈夫なんです。

この記事を見て、お子さんのために良い親になろうと頑張ってらっしゃるあなたなら、きっとお子さんのこともよく見ているだろうと思います。

ですから、あなたの励ましには、強い力が宿ります。

ぜひお子さんの頑張りを認め、励ましてあげてください。

具体的な内容は、前回の「褒め方5選」あらため、「励まし方5選」を参考にしてみて下さいね(笑)

それでは。



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