子供の成長を加速させるKPTふり返り術2018[動画あり]


2学期に入ってから、自由が丘校でも目黒校でも、生徒と一緒に「ふり返り」を強化しています。

やっていることは要するに次に向けた“作戦会議”です。

 

終わったことから教訓を取り出し、次に向けた適切な計画を立てるのは、とても難しいことです。

そのことはあなたもわかっているつもりでしょうが、きっと思っているよりもう一段子供にとっては難しいのです。

多くの子は失敗した原因に気付かず、同じ失敗を繰り返します。(懲りないやつ多いですよね)

また一方で、改善策が的外れで、不毛な努力を続けて疲弊してしまう子もいます。(頑張ってるのにかわいそう…)

良い作戦を立てて実行できる子は、それだけで他の子と差をつけることができます。

ですから私たちは、よい「ふり返り」を1人でできるようになるまで、一緒に作戦会議をしてあげています。

その様子を録画したので、あなたも参考にして、お子さんと作戦会議をしてみて下さい。


(長いので編集して短縮しています)

こちらはKPT法というフレームワークがベースとなっています。

Keep:良かったので続けたいこと
Problem:問題があるので改善したいこと
Try:次回トライすること

を整理します。
まずKとPを洗い出し、そこから次のTを決めていくという流れですね。

そして、模試のふり返りの時にはTを「次の模試までに準備しておくこと」と「次の模試のときに気をつけること」の2つに分けています。

成績が上がらない子供のパターンは「もっと良い点を取るためにどうしたら良いか?」と聞くと、「計算ミスをしないように気をつける」とか「問題文を注意して読む」とか、その場しのぎのことばかり答えます。

成績が上がる子は、「テストの前に○○を見直しておけばよかった」というように、模試の前の準備について答えます。

悪気があるわけではなく、前者のような考えしかできない子も多いので、後者になるように導いてあげなければいけません。

孫子は今から2500年も前にこう言っていました。

「勝兵は先ず勝ちて而(しか)る後に戦いを求め
敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む」

勝つ者はまず勝ちが決まってから戦いに臨み、負ける者は戦いが始まってから勝つ方法を考える。

試験が始まったあとにどうこうしようとしてるようでは、すでに負け戦なわけです。

 

問題点から次への作戦を考える流れは大事だと理解しやすいと思いますが、良かったことから次の作戦を考えることも実は大切です。

多くの子供、そして親が勘違いしていることに、「できることはずっとできるまま」というのがあります。

これは心理学用語で「流暢性の幻想」と呼ばれます。

そう感じるのが普通のことで、誰もがその幻想によって判断を狂わされることがあります。

それにより復習を怠り、できるようになったはずのことができなくなってしまうのです。

そこで、良かったことを維持するために、必ず「良かったこと・その理由・次に向けて」も考えさせています。

この動画でも、良かったことを「勝ちパターン」として繰り返していこうというアドバイスをしています。

 

また、他にも大事な点として、自省する能力を育てるために、「改善策をこちらが提示するのではなく、本人が言うのを待つ」ということも意識しています。

成績は行動の積み重ねの結果です。

大切なのは結果よりも行動。

これは繰り返しお伝えしている内容ですね。

しかし、その行動すらも実は氷山の一角です。

目に見える行動・結果の下には、目に見えないその子の考え方や性格・能力がドーンと隠れています。

この部分に働きかけて変えていかなければ、結果だけ変えようとしても土台無理な話なのです。

だから、自省することが大切なんだという「考え方」、そして自省する「能力」を育てるために、本人の言葉を引き出すような誘導を心がけています。

 

子供の成長を加速させるためには、反省点と改善策を考えさせることが大切です。

ですが、子供が自発的に反省点と改善策を考えてくれることなんて、まぁ無いわけです。

それが天然でできる子は10人に1人いるかいないか。

ほとんどの子は行き当たりバッタリな行動をするか、言われた通りの行動をすることしかできません。

だからこそ、これができれば他の子と大きな差を作ることができます。

土台をしっかり作れると成長が速いです。

ぜひあなたのご家庭でもKPT法を取り入れてみてくださいね。

 

最後に注意事項ですが、子供がうまくできなくても焦りは禁物です。

繰り返しになりますが、本人の言葉を待ち、引き出すことを心がけてください。

伸学会でも生徒全員がこれを上手にできるわけではありません。

良かった点・悪かった点・次回への作戦をここまでテキパキとは言えない子も多いです。

考え方や性格や能力は、変えるのには時間がかかるのです。

身長が伸びるのを待つのと同じ時間感覚で臨んでください。

そのときに、このKPT法を使うと、成長を促す良い刺激になるくらいに思っておくのが良いと思います。

模試や過去問のふり返りに限らず、普段からいろいろなことに使える方法ですから、ぜひ低学年のうちから少しずつやってみてくださいね。

文責:伸学会代表 菊池洋匡

 

KPT法以外にも、子供の行動を改善するために役立つ知識や技術がいろいろあります。

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参考文献:ハイディ・グラント・ハルバーソン『やってのける――意志力を使わずに自分を動かす』大和書房、2013年

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