第9回親ゼミ「学力を高める習慣」のご案内

こんにちは。伸学会の菊池です。
もし日々のちょっとした習慣を変えることで子供の脳を鍛えられることをお伝えしたら、協力していただくことはできますか?

 

今日、私たちのあらゆる行動や体験が実際に脳に変化をもたらすことがわかってきています。
例えば、ジャグリングを練習している人は、物体の動きの予測に関わる脳の領域での細胞結合が強化されています。また、記憶ゲームを毎日25分やったところ、注意力と記憶力にとって重要な脳の2つの領域の連絡が強化された例もあります。さらに、数学者は計算と空間的推論に関わる領域により多くの灰白質が見られるそうです。
そして、このような変化は、成長過程にある子供はより大きなものになることは言うまでもありません。

 

私たちはホームルームの授業内で、脳を鍛えるための習慣作りとして、様々な指導を行っています。その一例が「瞑想」です。
瞑想をすると、前頭前皮質への血流が増えることが確認されています。これにより、もっとうまくできるようになろうとして、脳は大きくなり、速く働くようになります。
実際に、米ハーバード大学の研究グループが磁気共鳴画像法(MRI)を使用して調べたところ、瞑想実践者の脳は、集中力・感情の抑制・頭の柔軟性を司る脳の前頭前皮質の灰白質が増加していたそうです。
要するに、瞑想によって脳が、特に「心の体力」を司る部分(2階の脳)が鍛えられるのです。
そのため、瞑想は、スティーブ・ジョブズが実践していたり、Googleが社内研修で取り入れたりするようになり、ビジネス界で注目を集めてきました。ご存知の方も多いはずです。
私たちはそれを教育にも取り入れています。

 

瞑想というと、子供には難しそうなイメージがありますが、そんなことはありません。
「特別な姿勢で、思考と感情をなくして、無の状態を作る」という完璧な状態でないと効果が無いようなものではないのです。
大人でも、多くの人は、やっていると頭の中に色々な思考が浮かんでは消えていくものです。その度に自分を瞑想に引き戻せば良いのです。
実際、確かに、瞑想をさせてもすぐに気が散ってしまう子は多いです。
そわそわしてしまったり、キョロキョロしたり、他のことを考えてしまったり。
でも、そんな上手にできない子ほど、実は大きな成長があります。
「宿題をちゃんと終わらせられない」「ゲームがいつまでもやめられない」
「時間を守れない」「忘れ物が多い」
などなど、そんな問題を抱える子達は、目標から離れそうになっている自分を認識し、軌道修正をすることが苦手です。メタ認知能力が低いのです。
そういう子はもちろん、はじめは瞑想も苦手ですが、だからこそ気が散っている自分に気付いて(自己認識)、呼吸に集中することに戻ろうとすること(自己コントロール)がとても良い訓練になるのです。
集中できないと効果が無いなんて思わず、気が散って戻ってを繰り返しながら、少しずつ上手にできるようになっていこう、と声をかけています。

 

昨年より継続的に取り組んできた結果、4年生から6年生までそれぞれ変化が見られました。特に4年生ですが、例年に比べて成長の早さを感じます。今後ともぜひ続けさせていこうと思います。

 

そこで、今回の「親ゼミ」のご案内です。
こういった取り組みは、長期的に行うことでより効果を発揮します。せっかくですから、家族ぐるみで習慣にしませんか?朝起きて、または夜寝る前に、あるいは夕食の前に、みんなで一緒に続けてみるのはいかがでしょう。

 

お父さんお母さん自身にとっても良い効果が見込めます。近年まで、脳は成人になるとピークに達し、それ以降は加齢と共に萎縮するまで変化しないと信じられてきましたが、そうではないということがわかってきています。今からでも脳が鍛えられます。

 

他にも睡眠・運動・習い事・息抜きなどなど、ご家庭で取り組んでもらいたい内容についてお話しします。
伸学会では生徒に日々の記録をつけさせているのですが、その中には睡眠時間の記録も含まれています。
その記録を見ていくと、睡眠時間と成績にも面白い関係が見えてきました。
算数や国語のわからない問題を教えてあげるよりもはるかに子供の成績を引き上げる方法をお話しますね。
ご期待ください。

資料はこちらにアップしてあります。
http://www.singakukai.sakura.ne.jp/%E7%AC%AC%EF%BC%99%E5%9B%9E%E8%A6%AA%E3%82%BC%E3%83%9F%20%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99.compressed.pdf
無料でダウンロードできますので、内容が気になる方は見てみてください。

 

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第9回 親ゼミ「学力を高める習慣」
日程 12月3日(日)
時間 14:00~16:00(受付開始13:30~)
会場 目黒区消費生活センター5階会議室
JR山手線・東急目黒線目黒駅から徒歩10分
地図
http://www.city.meguro.tokyo.jp/shisetsu/shisetsu/kumin_center/shohiseikatsucenter.html
定員 45名
参加費 2000円(お茶・お菓子代含む)
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こちらのテーマは、昨年の10月にも一度行ったものです。
伸学会公式メルマガやブログなどで親ゼミのテーマについてリクエストを集めたところ、29名の方から回答をいただき、その中でもっとも票を集めました。
親が子供にしてあげられる現実的なサポートの内容こそ知りたいということなのかもしれませんね。
そこで、このたび再度同じテーマを扱います。
もちろん全く同じ内容では面白くありませんので、最近行った他の回の内容との繋がりも明示しつつ、昨年にはなかった新たな内容も加える予定です。
参加をご希望でしたらこちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b8b27d9a477066

 

先週から塾生の先行受付を、そしておとといからメルマガ読者の先行受付を行っていて、現在の空席状況は残り9席となりました。
参加をご希望の方はお早めにお申し込みくださいね。
お申し込みお待ちしています。