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■受験のスタート ― 無理なく続けられる環境を探して
息子の受験生活は、三年生の二月から始まりました。当時はサッカーが好きでたまらず、「平日と土日にサッカーを続けながら、無理なく通える塾を探そう」というところからのスタートでした。
大手塾とも迷いましたが、息子の場合、なにしろ算数と国語の力の差が大変大きく、もしも平均でクラス分けされると、算数は物足りない一方で、国語は「わけわかめ」状態になってしまうのではないか、という不安がありました。また、英語も入試に使う予定で、理社の出来次第では、算数・国語のみ世話になろうと考えていました。また、息子の特性と言いますか、勉強するにあたって支障となる特徴も、塾選びの際にはやはり重要視しました。一年生の頃から、文字が枠に収まらず、文字が二重に見えてしまうこともあり、読むことや書くことには人一倍エネルギーが必要な子でした。勉強時間も長くは取れず、初めての環境が苦手で、緊張すると疲れがどっと出てしまうこともありました。物理的に時間を取らなければならない中学受験。
このように、不確定なことばかりで、親としては「中学受験に向いていないのでは」と思いながらも、彼の成長を願って、こわごわ一歩踏み出した3年の終わり。そうした不安を抱えたまま参加した伸学会の説明会で、不躾にも「算数と国語だけでも受けることはできますか」と質問してしまいました。その問いに対し、菊池先生は、こちらの状況を受け止めながら丁寧に応えてくださいました。その時、「この塾なら、子どもを理解しながら、一緒に考えてもらえるかもしれない」と感じた瞬間でした。
■伸学会 ~本人に寄り添う~
四年生では四教科でスタートしましたが、理社は家での母の説明なしではちんぷんかんぷんでした。予習と復習が欠かせず、一度思い込むと、勘違いしたまま覚えてしまうことも多く、質問もせずわかった顔をしているので時間がかかります。母として、英語もやりつつ、理社を伴走し続ける難しさを感じました。そのため、面接の希望を申し出て、夏休み前に算数・国語の二教科に絞る決断をしました。理社をやめる決断についても、町野先生と原田先生は否定することなく、息子の状況を踏まえて判断を尊重してくださいました。この時点で、英検を利用し、算数・国語で受験する方針がはっきりしました。
五年生になると算数が難しくなり、授業を1か月休み続けてしまったことで、分からなくなってしまう時期がありました。授業中の様子を見ていた原田先生が面談で個別指導をご提案してくださいました。私も「今テコ入れしなければ」と思い、2~3か月間だけ取り入れることにしました。すると、環境の変化に不安を感じやすい息子は、「先生がこうなんだ…」と戸惑いを口にすることもありました。母としてはすぐに塾に連絡。状況を説明しました。後藤先生は、授業中の息子の様子、先生の指導について丁寧に伝えてくれ、息子が不安のあまりそのような反応をしているのだ、と親としては合点がいきました。辛抱強くなだめながら送り出していると、成績は戻り、本人も塾に行くのをまた楽しみにするようになりました。
◾️苦手な科目は直前まで伸びる
さて、六年生になっても、国語は最後まで壊滅的。落ちるとしたら国語で落ちるなと思っていました。しかし、算数を伸ばすこと、時々語句に取り組むこと、くらいしか親としては手助けができず、英検の勉強をやりながらの伴奏は正直、手が回りませんでした。こうやって、直前まであえて家では干渉しない時期が続きました。いよいよあと1か月で受験だという時、三年生レベルの市販の読解問題を解かせると、半分以上✖がつき、解説してもはてな?という反応。これまで塾の国語は難しすぎたのではないか、と白目をひん剥きたくなる気持ちになったこともあります。塾では過去問、家では3,4,5年生向けの問題集に立ち戻り、「あと二週間やるぞ」と決めて毎日やり切りました。それに取り組む中で、文章量がたとえ増えたとしても減ったとしても、つまずく箇所がいつも同じだと分かってきました。そこで、それまで培ってきた「ポ発」をする力で、どこで間違えているのかを分析し、次の問いに活かす作業を、直前まで徹底しました。
井上先生は、国語の指導の中で、語句は「~だった、だけれども、その結果〇〇だった」などと因果関係が含まれた例文を作り語彙力を上げよう!、と取り組みのポイントを教えてくれました。本人に聞いてもうまく例文が作れなかったので、そこは親が、本人の興味のある野球が出てくるように例文をAIの力も借りつつ作ってあげました。そして音読をさせました。(6年生になると興味の対象がサッカーから野球にうつっていました。)
また、作文についても、我が子はトンチンカンな内容しか書けないだろうと思っていましたが、井上先生にご指導いただいた後の彼の作文を読んだとき、思わず目を丸くし、主人と顔を見合わせました。「ここまで書けるようになったの?」と驚いたのを覚えています。
■合否を伏せた受験と、その結果
一月の受験前には家族で話し合い、合否を本人に伝えないことを決めました。息子は、「やれる」「まだいける」と思えている間は力を出せる一方で、「できないかもしれない」と思った途端に気持ちが一気にしぼんでエネルギーを出しにくくなるタイプだと感じていたからです。「子供に合否を伝えたくないんですが」と電話で塾に相談した際も、「お子さんが理解して納得しているなら大丈夫ですよ。これまでそういう受験生ご家族もいらっしゃいました。」と、子どもの気持ちを第一に考えながら、親の不安にも寄り添ってくださいました。
1月に受験したのは安全校と思われていたところで、本人は合格した気満々でした。しかし不合格という結果でした。もちろん、家族のみ知っていて本人には伏せていました。親としてはこの時もまた気持ちが揺れ動き、一旦塾に相談しましたが、本人がまた2月に向けて切り替えていたので、伏せたままにしようと方針を貫きました。1月下旬の彼は、やはり長時間勉強できるというわけではないけれど、しっかりと受験生の顔になっていてとても頼もしく感じました。
2月1日の夜11時に第二志望の不合格を受け取りましたが、2月5日まで走りきることが目的だとやはり本人には伝えず、カモミールティーと湯たんぽ、そして母が指圧をして疲れを取り、しっかり眠ってスッキリと二日目を迎えることができました。いずれの不合格の知らせも本人は全く知らない間に、2月3日のプレゼン入試の準備を親子でしている最中に、第一志望校の合格通知が届きました。場所はファミレス。本人はニコニコしながら、「実感が湧かない〜」と。親の方が、不合格のことを知っていた分、安堵の涙を流しました。
第二志望校は2日、2度目の試験で実力を出し切り、不合格を覆し、合格をいただきました。コンディションが大事だなと思った瞬間でした。
最終的には、英検準二級は一次試験までの合格となり、出願資料として提出したのは英検三級でした。最後の最後まで英検に挑戦して少し疲れ気味だったところを励ましてくれたのも、思えば伸学会でした。
■おわりに
ここまで安心して受験に向き合えたのは、伸学会の先生方が、常に子どもと家族に寄り添い、一緒に考え続けてくださったからだと感じています。
これは余談ですが、願書にはパズル道場の全国大会に参加したことも書くことができましたし、始めは目を見て挨拶が難しかった我が子が、はじめてあった人と目を合わせて自分の考えを言うことができるようになっていて、伸学会で粘り強く先生方に話しかけられ、友達と笑顔で楽しく過ごした経験がすべて生きたと考えています。
この時代、AIが使えたり、スタサプなどで解法がたくさん世の中に溢れてたりしているけれど、やはり「人」を育てるのは「人」なのだと感動しました。受験勉強を教えるのではなく、受験を通して、人生を豊かにするためのきっかけとして利用していく姿勢を学びました。本当にありがとうございました!!
本人に聞いてみました
①伸学会はどうだった?
始めはできないことばかりだけど、先生たちが大事なポイントを言ってくれたので、大変だったけど楽しかった。
②一番印象に残っている授業や先生は?
ぼくが一番印象に残っている先生は井上先生です。
国語の偏差値を最後まで上げてくれたから。
③受験の日ってどんな気持ちだった?
はじめは緊張すると思ったけど、受験会場に行ってから楽しく感じた。
④合格を知った時どう思った?
嬉しかった。
⑤途中でやめたいと思ったことはあった?
塾行くのが電車とバスで面倒くさかったけどやめたいと思ったことはなかった。
⑥塾のどんなところがよかった?
あきらめない力が身についた。国語の「解き方」がわかったことがよかった。算数は毎日さぼらないでやれたことが実力につながった。自分と一緒に作戦を立ててくれた。今の状況から本番までどうすればいいかなど。
⑦これから受験する人に一言ある?
緊張しないで楽しく取り組もう!
