成功した指導法についてシェアさせてください!

こんにちは。

 

主に伸学会目黒校を担当している時間講師の岸です。

 

僕が低学年のパズル道場を指導するときにうまくいったひとつの試行錯誤について、

 

皆さんにシェアしたかったから今回ブログを書きました。

 

 

パズル道場では、初めに「マッハワン」と「ベーシックトレーニング」というプリントを解いています。

 

制限時間が決まっていて、

 

その中でどれだけ速く正確にたくさん問題を解くことができるかを競う種目です。

 

 

そのマッハワンの丸付けをしていたある日、僕はあることに気が付きました。

 

「問題にも慣れてきて解ける力はついているのに

意外と多くの子たちが満点を取ることができていない…」

 

原因を見つけないといけないと思いました。

 

そして、それは生徒たちに問題を返却した後の姿勢を見てすぐにわかりました。

 

生徒たちは返却された後のプリントを、

 

見直しもせずにそのままバッグの中にしまっていたのです。

 

 

力をつけることではなく、マッハワンを解くことが目的になっていました。

 

 

間違えた原因を確認して、

 

次に繋げるためにはどうするかを考える手順を怠っていたために、

 

満点が取れても何らおかしくない子でも残念な結果を招いてしまっていたのでした。

 

 

原因がわかれば一安心ですね。

 

あとはその点を直せばいいだけと思い、

 

「返されたプリントは確認してね」

 

などの声掛けをしていきました。

 

 

しかし、意外にも数週間経ってもほとんど効果は出ませんでした。

 

 

そのため、どうすればこの子たちの点数を上げることができるのかと悩んでいました。

 

 

そこで、ある一つの策を思いつきました。

 

 

それは、毎週生徒の点数を記録して、

 

自分の点数を周りの友達の点数と見比べさせる作戦です。

 

 

これでどこまで変えることができるのか?

 

そもそも意味あるのか?

 

といったの点はあえて深く考えないことにしました。

 

 

思いついたらとりあえず実践していくタイプの僕は、

 

空いている時間にエクセルで簡易的な表を作って

 

10月末の週から点数入力を開始しました。

 

 

そして記録すること6週間…

 

生徒一人ずつのマッハワンとフォープレイスの点数、

 

またその平均点に応じた順位を開示してみたところ、

 

「わー!」とか「やったー!」だのどんちゃん騒ぎに。

 

 

その中で、ある一人の男の子A君がこう言いました。

 

「あぁ~ぼく、B君より低いのか~」

 

少しがっかりした様子だったのでこれはまずいと思い、

 

すかさずサポートをしました。

 

 

「この最近の結果をみるとたしかにそうだね。

じゃあA君が点数を上げるためにはどうすればいいかな?」

 

と聞いてみたところ、

 

ん~と考えながらも、一瞬のひらめいた顔と共に、

 

 

「僕はいつもプリントをすぐにしまっちゃっているから、

答えが合っていなかったらもう一回解いてみる!」

 

 

と、まさかの満点解答を言ってくれました!

 

この答えを生徒の口から発信してくれただけでもやって良かったなぁと思いましたが、

 

実はこの点数集計にはもう一つの意図があります。

 

 

それは、他人と比べて相対的に自分の点数を評価するのみでなく、

 

過去の自分の点数と比べてその変化を見てほしいというものです。

 

 

これは勉強に限った話ではなくスポーツや仕事でも同じことが言えますが、

 

「誰々に勝った!」というように、

 

他人と比較して自分を相対的に評価しても自己分析にはあまり役立ちません。

 

「他人」とではなく、

 

「以前の自分」と比べて現状の実力はどうかという観点を持つことで、

 

自分の努力・試行錯誤のどこが良かったのかを分析できるようになりますす。

 

 

そして、そこが人間的にも子供から大人へ成長していくための大きな一歩であると僕は思います。

 

本当の点数の見方に気づくことができれば、

 

その子の勉強に対するやる気も

 

自ずと上がってくるのではないでしょうか。

 

 

ただ、子どもで、しかも低学年となると尚更、

 

毎回の点数がいくつだったか・相対的に

 

どうだったかという点にしか目がいかないのが現実です。

 

 

そこを改善させていくことは容易ではありません。

 

 

 

だから、僕は「点数の集計のように手のかかることをしてでも、

 

そこから生徒のやる気が伸びる可能性があるなら取り組んでみよう!」

 

とポジティブに考えて様々なことを実践しています。

 

 

これが、最近力を入れている試行錯誤であり、僕なりの指導法です。

 

 

生徒が難しい問題に挑戦していくように、

 

講師側が彼らをサポートしていかなくてはいけません。

 

 

より良いサポートのために、

 

我々も試行錯誤していく必要があるなぁと実感したお話でした。

 

読んでいただきありがとうございました。

後日談↓ 岸先生がさらに一歩進んでパズル用の学習記録を作ってしまった話

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