脳科学に裏打ちされた理論
これまで速読について説明をしましたが、皆様の中には「速読って本当に効果があるの?」「特別な人だけが修得できる技術なのでは?」
そう思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言うと、そんなことは決してありません。
なぜなら、速読トレーニングとは人間の誰もが持っている脳の2つの特性「可塑性(かそせい)」「汎化作用(はんかさよう)」を利用したトレーニングだからです。
目次
脳が速さに慣れること=可塑性(かそせい)
これは脳が高速走行のスピードに順応して、情報処理能力を高めた結果です。
このように、脳は「可塑性(かそせい)」つまり外部からの刺激(例えばスピードなど)に柔軟に適応できる性質を持っています。
速読トレーニングとは、脳のこの特性を利用したものなのです。
1つの能力向上によって、他の能力も向上する事=汎化作用(はんかさよう)
このように、脳にはひとつの刺激によってさまざまな反応を連鎖的に引き起こす 「汎化作用」という性質があります。
脳全体はつながっている神経網であるため、一部が活性化されると他の領域にも波及効果が及ぶのです。
また、速読トレーニングは人間の脳に達する刺激の8割を占める視覚刺激を利用しています。
視覚刺激を通じて、高速に、かつ大量の刺激を送ることで脳を効果的に活性化していき「可塑性」と「汎化作用」を効率的に活用することができます。
速読と脳活動の研究にて、特許権を取得
今話題の「右脳」を活性化!
一般的な読書方法においては、左脳は活性化されるものの右脳には活動が見られない場合がほとんどです。
しかしながら、速読を行うと右脳が活性化されることが下記の検査結果から分かっています。
右脳の動きが活性化 脳波テレメーターによる検査
脳波テレメーターを用いて速読時の脳の活性化状況を見る事ができます。
速読の読み方を行うと、主に右脳と後頭葉の動きが活発になるようです。
文字を記号やイメージ化して読む! 光トポグラフィによる検査
速読習得者と未経験者の脳活動を光トポグラフィ装置により調査・比較したところ、通常の読み方である音黙読をした場合は 速読習得者・未経験者ともに左脳に活性化がみられました。
そして、速読習得者が速読の読み方をした場合には、左脳に加え右脳にも活性化が見られました。
すなわち、文字を記号やイメージとして捉えることにより、読書速度の向上に結びついているといえます。