夏の勉強の成果を5割増にするコツ

こんにちは。

伸学会代表の菊池です。

今日は夏至です!

1年で1番太陽が輝く季節です!

そしてここから7月・8月と、アスファルトが焼け、空気が肌にまとわりつくような暑さになっていきます。

いよいよ受験生の大イベント、夏期講習&夏合宿がやってきます。

たっぷり勉強する(させる)準備はできていますか?

学校が無いこの期間、子供たちの生活の中心は塾になります。

周囲に影響を受けやすい年頃の子供たちのこと、同じ受験という目標を持った仲間に囲まれて過ごす日々は、普段以上に勉強に対しての気合が入ることでしょう。

自然と勉強時間も増えるというものです。

せっかくですから、少しでも成果を残し、有意義なものにしたいですよね?

そこで、上手な勉強法を知っておきませんか?

 

本人は同じように勉強をしているつもりでも、勉強のやり方次第で成果は大きく変わってきます。

そのことを示す研究として、例えば、ミシガン大学で行われた教育心理学のこんな実験があります。(※)

学生を2つのグループに分け、一方のグループには同じ部屋で同じ内容を2回勉強させ、もう一方のグループには違う部屋で同じ内容を2回勉強させました。

両者の勉強時間はまったく同じです。

そしてその後40点満点のテストを行った結果、同じ部屋で勉強したグループの平均点が16点だったのに対して、違う部屋で勉強させたグループは24点でした。

記憶に残った量に1.5倍もの違いができました。

実は人間の記憶というのは、その内容を学習した時の背景情報がセットで無意識に刷り込まれます。

だから、似たような環境でテストを行うと、その背景情報がとっかかりになり、記憶の検索に引っかかりやすくなるのです。

そして、環境を変えて学習を行うと、1つの内容にひも付けられる背景情報のバリエーションが増えるので、似ている何か(例えば机や壁の模様かもしれません)がある可能性が高まります。

そのため、学習したのとはまったく似ていない環境においてテストを行っても、点数が高くなるのです。

同じ内容を繰り返し勉強するときには、環境を替えて行うと一層効果的なのですね。

夏合宿のように、ホテルの会議室という普段とは違う環境で勉強するのは、同じ勉強をしていても効果が大きいというわけです。

 

こういった記憶のメカニズムを知っていると、普段のちょっとしたときに生かすことってできますよね?

例えば、親子でお休みの日は一緒にカフェなどに行って、お母さんは読書をしながら子供はお勉強したりすると、子供は喜ぶし学習効果も上がるしで一石二鳥です。

ドリンクバーのあるレストランなども、ごはん時の忙しい時間を避ければお店にも迷惑がられないので良いと思います。

図書館でお勉強というのも良いですね。

他にはどんな方法が考えられそうですか?

 

基本的に、勉強をするのは本人です。

だから上手な勉強法も、本人が知っておかなければあまり意味はありません。

でも、上記の例のように、お父さんお母さんが知っていると、さりげなくサポートできることもあったりします。

ちょっとしたことで覚える量が1.5倍になるんだったら、手伝ってあげたいですよね?

なにしろ夏となると元の勉強量が多いですから、学習効率が1割増になるだけで、何時間分の勉強効果になるか。

この大変な時期を良い形で乗り切るためのスパイス、伸学会の保護者セミナーで学んでみませんか?

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第7回 親ゼミ
日程 7月2日(日)
時間 14:00~16:00(受付開始13:30~)
会場 目黒区消費生活センター

JR山手線・東急目黒線目黒駅から徒歩10分
定員 40名
参加費 2000円(お茶代・お菓子代含む)
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参加をご希望でしたら、下記のフォームからお申し込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b8b27d9a477066

なお、いつもは2部制で2回開催していたのですが、今回時間の都合で1回しか開催できません。

席数に限りがありますので、お早めに申し込んで下さいね。

お申込みお待ちしています。

(※STEVEN M. SMITH, ARTHUR GLENBERG and ROBERT A. BJORK,”Environmental context and human memory” Memory & Cognition1978, Vol. 6 (4) 342-353)