教えていますか?後悔と反省の違い


こんにちは。代表の菊池です。

 

厳しくすることは逆効果を生むということはご存知ですか?

 

もしご存じないようでしたら、この

「厳しくすると意志が弱くなる」
(http://www.singakukai.com/column/5869.html)

を先にご覧になってください。

 

こちらの記事にもあるように、

 

近年の数々の心理学の研究で、

 

自分を責めることは常にやる気や自制心の低下を招くことが明らかになっています

 

 

一方、「自分への思いやり」=「自分を励まし、自分に優しくすること」は、

 

やる気の向上や自制心の強化につながります。

 

 

そのことを示す、カナダのオタワにあるカールトン大学で1年生119人を対象に行われた調査があります。

 

この調査では、学生達が試験勉強を怠けて先延ばしにする様子を学期の最初から最後まで記録しました。

 

最初の試験では、多くの学生がギリギリまで勉強を始めませんでした。

 

その後、この失敗をふまえて、学生達は学習の習慣をどう改善しようとするかを観察しました。

 

 

その結果、最初の試験で直前まで勉強しなかったことに対して自分を許した学生達ほど、

 

その後の試験では準備を怠けることが減りました。

 

 

逆に、最初の試験の準備に失敗したことで自分を責めた学生ほど、

 

次の試験ではさらにのんびりしてしまったのです。

(Michael J.A., Timothy A.Pychyl., Shannon H.Bennett. “I forgive myself, now I can study: How self-forgiveness for procrastinating can reduce future procrastination.” Personality and Individual Differences Volume 48(2010):803-808)

 

 

失敗に心が囚われ気分が落ち込むと、成長どころかやる気を失うことになります。

 

しかし、だからといって失敗をしたときにうかつに慰めたりすると、

 

それもまたやる気を失うことになるというのは、

 

先日「知ってますか?結果が悪いときに慰めたりすると・・・」(http://www.singakukai.com/column/10314.html)

 

という記事に書いた通りです。

 

 

責めてもダメ、慰めてもダメ、

 

子供のメンタルを上手にフォローするのって、

 

本当に難しいと思いませんか?

 

 

しかし、失敗をしたときにそこから学ばなければ人は成長しません。

 

 

だから、親や指導者には、

 

子供の気持ちを落ち込ませないように細心の注意を払いながら、

 

失敗から教訓を取り出すように導く技術が必要なのです。

(私も慣れるまで苦労しましたが。。。)

 

 

保護者の方からも、「知っていたのに・・・」「わかっていたはずなのに・・・」と頻繁に言われるのがこの点です。

 

ついつい責めて、落ち込ませてしまうことが多いようです。

 

 

もうめんどくさいから子供が自分でちゃんとやってくれればいいのに!

 

と思うのは私だけではありませんよね?

 

そこで、伸学会では、失敗したときのメンタルコントロールの正しいやり方と、

 

失敗から教訓を取り出す正しいやり方をホームルームの授業で指導しています。

 

 

昨年の夏のホームルームでも、

 

失敗したときのメンタルコントロールについては

 

「どうにでもなれ!」というタイトルで授業を行いました。

 

 

その様子はWebサイトにもアップしてありますので、

 

興味がある方は見てみてください。

 

「どうにでもなれ!(夏期HR第7回)」

http://www.singakukai.com/column/9372.html

 

 

教材のpdfと授業の様子の動画もアップしてありますので、

 

おうちで見ながらやってみることもできますよ。

 

 

↑の最後のまとめにもありますが、

 

「後悔はするな!でも反省はしよう!」というのが大事なポイントなわけです。

 

 

後悔というのは、してしまった事について後から悔やむこと。

 

反省というのは、その行動を後から振り返って、

 

次に生かすべき教訓を取り出すことです。

 

この区別を子供にはしっかりと教えておきたいですね。

 

 

今年の夏のホームルームでも、

 

子供たちの自己コントロール力を高めるための授業をみっちり組んであります。

 

・意志力は感染する

・目標と目的の違いを知り、良い目標を立てる

・やる気の二要因分類:自分のやる気を引き出すポイントを知ろう

 

などなど。

 

将来私たちが手をかけないでも、

 

自分で自分をコントロールして伸びていってくれる子になってくれるように、

 

大変でも今はしっかり手をかけて育てていこうと思います。

 

小学生のうちのこうした教育が、その後の人生を大きく変えるのです(^^)

 


今後のイベント情報
・第11回親ゼミ「行動の改善法」
子供に落ち込ませない反省会のやり方教えます。
詳細はこちら→http://www.singakukai.com/news/10496.html

・夏期講習体験授業
詳細はこちらから→http://www.singakukai.com/news/9088.html