今から受験勉強を始める子にまず教えたいこと

こんにちは。
伸学会代表の菊池です。

12月になり、受験まで残り60日を切りました。
伸学会では6年生たちが今日も目標に向けて日々頑張っています。
私たちも、子供のサポートで大忙し。

そんなタイミングなのですが、私たちは同時に新年度の準備も進めています。
正直もっと落ち着いてからやりたいのですが仕方ありません。
保護者の方皆様も、上の子のことでいっぱいいっぱいだけれど、下の子のことも考えなければ・・・となるのと同じですね(笑)

さて、伸学会では、今年から冬期講習に新4年生の授業をスタートすることにしました。
その理由は、今から受験勉強を始める子に、先にどうしても教えておきたいことがあるからです。

昔教え子に2人の4年生がいました。
彼女たちはとてもよく似ていました。
同じくらいの成績で、国語が好きだけど算数はちょっと苦手。
そして、2人とも小さい頃からピアノをやっていました。
そのためか家でも練習するのがあたりまえという意識が、4年生のスタートの時点で既にありました。

2年が経ち6年生になったとき、相変わらず彼女たちはよく似ていました。
志望校に合格したいという強い熱意を持ち、そしてそのためにコツコツ勉強に取り組んでいました。出された課題も本当に真面目にこなしていました。

しかし、彼女たちには大きな違いもありました。
1人は4年生のころから大きく成績を伸ばしていましたが、もう1人の成績は4年生の頃とあまり変わっていませんでした。

何がその違いを作ったのか?
その違いこそが、この冬期講習で私たちが子供たちに教えたいことなのです。
あなたには彼女たちのあいだに違いを作ったものがなんだったか予想がつきますか?

こういった違いは、持って生まれた賢さや、はたまた懸命な努力によって生じるとは限りません。片方が高い目標を持ち、もう片方はそこそこな目標しか持たなかったわけでもありません。

彼女たちの違いは、「勉強のやり方を変えられたか」から生じました。

成績があまり伸びなかった子は、一言で言えば「頑固」な子でした。
お父さんお母さん、あるいは私たち指導者からの「こうした方が良いよ」というアドバイスに素直に従えなかったのです。(あなたのお子さんにはそんなところはありませんか?)
「私には私のやり方がある」
そう信じてやり方を変えなかったその子は、残念ながらあまり効率が良いとは言えない勉強をしてしまっていました。
例えば、ノートを綺麗にまとめるのに過剰な時間を使ってしまったり。あるいは、一発で良い点を取ることを重視して、テスト前のインプットにも過剰に時間を使ってしまったり。さらには、終わったテストの復習はそっちのけで、次のテストに向けた勉強にばかり意識が向かってしまったり。

行動を変えなければ、同じ結果が繰り返されるのが道理というものです。
確かに彼女なりに、努力の量は増えていきました。学年が上がるにつれて、勉強時間は増えました。
でもそれは周りの受験生たちだって同じこと。彼女が他の子たちを追い抜き、順位や偏差値を上げることにはなりませんでした。

その結果、彼女の中にさらに悪いものが生まれてしまいました。
「自分の力はこのくらいだ」という固定的な考え方です。

様々な研究により、知能も含めて人の能力は生まれつきの才能によって決まるものではないということがはっきりとわかってきています。
もちろん遺伝的な要素が全く関係していないわけではありません。
しかし、人の脳には我々の想像以上の適応力があるそうで、訓練によって能力は信じられないほど伸びるのです。
努力による成長に比べれば、才能などは小さな差に過ぎないそうです。
つまり、人の能力は、成績は、努力の量と質によって決まります。

ところが、周囲からの声かけや態度、そして自身の経験などよって、子供は「能力は努力をしても変わらない」という固定的な認識を持ってしまうことがあります。
彼女が正にそうでした。
これは無意識であったとしても、子供の行動に影響を与えます。
能力が努力しても変えられないものと考えると、子供たちにとって勉強やテストは「能力を高めるため」ではなく「能力の高さを証明するため」のものになります。
だから、できそうにない難しい課題にチャレンジすることを避けようとする傾向が生まれます。
その結果、努力の質が低下することになり、「能力は変わらない」ということが、本人の認識通り実現されることになります。

逆に、「能力は高められる」という認識を持つ子供は、苦手な科目を積極的に受講する傾向があるということがわかっています。
そして、自分にとって難しい課題にチャレンジし、努力によって能力を高めていきます。
もうひとりの成績が伸びた方の子は、実際にそうやって力をつけました。

以前の私には、そういった違いが生まれてしまうことはわかっていても、その元となっている頑固さを変えることができていませんでした。
そこを変えてあげなければ、どんなにわかりやすくて面白い授業をしていても意味が無いのに。
そういった悩みが、伸学会に「ホームルーム」という授業が生まれた理由の1つです。
そして、試行錯誤の結果、現在では子供たちの頑固さを変えることができるようになってきたのです。

そんなわけで、この冬、今から受験勉強を始める子にまず教えたいこと。
それは「やり方を変えれば結果が変わる」という事実です。
それがわかるような生徒参加型の実験を授業で行い、違いを体感してもらいます。
今回予定しているのは「分散学習の実験」です。

同様の実験を以前目黒校の6年生で行ったときはこんな条件設定で行いました。

20点満点の漢字テストを2種類用意。
テストAは答え合わせをして正答を確認した後、その日のうちに再テストを行う。
テストBは答え合わせをして正答を確認した後、2日後に再テストを行う。
どちらも再テスト時にも答え合わせをして正答を確認。
最初にテストを実施した日の1週間後にどちらも効果測定。

結果は

1回目:平均13.91
2回目:平均19.55(+5.64)
効果測定:平均18.00(+4.09)

1回目:平均12.09
2回目:平均16.18(+4.09)
効果測定:平均16.82(+4.73)
となりました。

他のクラスでも、それぞれ問題の種類やタイミングを変えて実験をしましたが、だいたい結果は似たようなものでした。
こういった結果を他のクラスのものも含めて共有し、どういう勉強のやり方をした方が「お得」なのかをみんなでディスカッションさせました。

すぐに再テストをすればその時は覚えています。
しかし、その後忘れやすいのです。
一方、間を空けて再テストをすれば、その時の上昇幅は小さくなります。
しかし、その後記憶から抜けるのは少なくて済みます。
その瞬間だけの高得点を目指すなら、+5.64を得られるような勉強の仕方、つまり試験前の一夜漬けも良いでしょう。
しかし、先々までその内容を覚えていて、受験のときにもその力を発揮したいのであれば、学習のタイミングは分散しなければいけないのです。

こういった話は、他の塾の先生でも生徒たちにも話して聞かせているかもしれません。
あなたも勉強のやり方を子供にアドバイスしたことはきっとありますよね?
でも子供たちにとっては、顔も知らないどこかの誰かが実験してわかったことなんて自分には関係ないことなので、なかなか心には届きません。
だからすぐに忘れてしまいます。
しかし、こうやって実験に巻き込んで参加させれば、途端に結果に対して関心がわきます。
だから、そこから教訓を学び取ることができるようになります。

理屈を話して聞かせたら子供たちがその通りに行動してくれるなら苦労はありませんよね?
そうじゃないから、私たちもいろいろと手を変え品を変え、けっこうな苦労をしています。
だから、時間がかかる子ももちろんいますが、みんな行動が変わっていっています。

これを新小4の子にもやらせます。
子供たちに「やり方によって結果が変わる」ことを理解させ、そして「成績は能力によって決まっているようなものではない」「成績は努力のやり方と量によって決まる」という考え方につなげていこうと考えています。

そんな新小4クラスの入会説明会を12月10日(日)に開催します。
時間は
自由が丘校:10時~11時30分
目黒校:13時~14時30分
です。

どちらも同じ話をしますので、目黒校の方が自由が丘校の方にいらしたりしても大丈夫です。
新年度から中学受験に向けた本格的な勉強開始をお考えでしたら、ぜひ伸学会の本科コースの説明会に参加してみてください。
正直あまり考えていないという方も歓迎です。にぎやかしにいらしてください。
説明会では伸学会のホームルームの授業でも指導している、子供の(セルフ)マネジメントの方法についてお話しします。
ちょっとした保護者セミナーのようなものとして、お役に立てる内容になると思います。
もし話を聞いてみて良いなと思ったら体験授業にお申し込みください。

説明会に参加をご希望の方は、下記のフォームよりお申し込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/69d79942543460

また、説明会の日が都合が悪い方は随時個別面談も行っていますのでご相談ください。
よろしくお願いします。

なお、各クラスのご予約状況は以下の通りです。
自由が丘校新4年生(定員15名):残り9席
目黒校新4年生(定員10名):残り4席

自由が丘校は2年連続で満席となってしまったため、今年度より増席して2クラスになりました。

お申込みお待ちしています。