超一流になるのは才能か?努力か?


あなたは、お子さんにどんな夢や希望を抱いていますか?

お子さんに将来活躍してほしいと思っているのはどんな分野でしょうか?

 

どんな分野であれ、

自分の目標に向かって日々努力し、

苦難や挫折を乗り越え、

目標を成し遂げて最高の喜びを手にする。

そんな将来を望まない親はきっといないでしょう。

達成感にあふれ、歓喜の表情を浮かべるお子さんを想像してみてください。

それを支えた人たちの1人に、あなたも入っています。

きっと自分自身もまた、喜びと誇らしさにあふれることでしょう。

 

私もまたあなたと同じように、教え子がそうやって将来活躍し、大きな喜びを手にすることを願っています。

その活躍を支えた1人になりたいと思っています。

 

では、あなたのお子さんを、将来活躍する子に育てるにはどうすれば良いのでしょうか?

もしかして、子供がどう育つかは生まれつき決まっていて、活躍できるかどうかは変えられないことなのでしょうか?

「あの人はきっと才能があったに違いない。」

「私には(私の子には)才能が無い。だから勝てない。」

私たちはすごい人を見ると、そんな風に考えてしまうものです。

 

【超一流になるのは才能か?努力か?】

多くの人はこの問いに対して

「もちろん努力も大切だけれど、結局才能が無ければ努力しても越えられない壁はある」

と考えています。

少なくとも私はそうでした。

 

しかし、その考えに、フロリダ州立大学心理学部のアンダース・エリクソン教授が【NO】を出しました。

エリクソン教授は、
「多くの分野で、超一流になるかどうかは努力のみによって決まる。
例外はスポーツの分野で、体格という’才能’は超一流になるために影響を与え得る」
と結論付けています。

その根拠として、スポーツ・チェス・記憶術など、様々な分野で活躍する人たち対象にした調査・研究の結果を挙げています。

例えば、バイオリニストやバレエダンサーなどを対象に、
ソリストやプリマになる超一流(Sクラス)の人と、
有名な楽団やバレエ団の一員になる一流(Aクラス)の人、
そして音楽の先生などになる一流に至らなかった(Bクラス)人
の違いをもたらした理由が調査されていました。

詳しくは同名の著書
「超一流になるのは才能か努力か?」
文藝春秋 (2016/7/29)

https://amzn.to/2kPlXCG

に詳しく書かれています。

 

大雑把にまとめると、

1.限界に挑む練習だけが成長に繋がる

ただ経験を積めばそれで成長するわけではありません。

車の運転技術や医師の診断技術などは、むしろ経験を積んだベテランの方が低かったという調査結果もあるそうです。

目的意識を持ち、自分の限界に挑む練習をしなければ、技術的な進歩はありません。

上記の「Sクラス」の人たちも「練習は辛く苦しいものだ」と異口同音に言っていました。

2.正しいやり方をしなければ限界に挑むのは難しい

スポーツの世界も音楽の世界も日進月歩で進歩しています。

数十年、

バイオリンやピアノ・バレエ・チェスなど特に歴史の深いものは数百年の時間をかけて、

技術とその練習法が蓄積されています。

適切な指導者につき、正しい指導を受けることが、自分の限界に挑むのにはもっとも有効です。

限界の手前でも、あるいは限界を大きく超えてしまっていることでも、成長には繋がらないのです。

その点、記憶術・空軍パイロットの技術養成など、まだまだ歴史の浅い分野は練習法も確立しておらず、それを手探りで作り出すところからなので大変なようです。

3.Sクラス・Aクラス・Bクラスのバイオリニストの最も大きな違いは「練習量」である。

楽器を始めてから一流音楽大学に入学するまでの間に、
Bクラスは平均して3400時間、
Aクラスは5300時間、
Sクラスは7300時間を個人練習に費やしていたそうです。

バイオリンの世界のように長い歴史があり、
技術体系・練習法・指導法が確立されている場合には、
差をもたらすのは「練習量」にほぼ集約されるようです。

4.人間にはものすごい適応力が備わっている

様々な分野で日々世界記録が更新されています。

例えば、1908年のオリンピックの男子マラソンの優勝タイムは2時間55分18秒でした。

これは当時は世界記録でしたが、
現在では約3万人が参加するボストン・マラソンの参加資格ギリギリのタイムです。

現在の世界記録は2時間2分57秒です。

この100年で人間の肉体が急激に進化し、
生まれつき早く走るのに適応した人類がどんどん誕生している!
わけはもちろんなく、
練習によって成長し、適応させていっているのです。

オリンピックの数十年前の体操の映像などを見ていると、
現代であれば高校生ができてしまうような技しかありませんよね?

そういったところにも時代による進歩が見られます。

 

以上、
【超一流になるのは才能か?努力か?】
という問いに対する答えをあらためて書くと、

“超一流になるのは才能がある者ではなく、正しいやり方で傑出した努力をした者である”

という結論でした。

いつも生徒や保護者に伝えている伸学会のメッセージを科学的な調査と検証で裏付けるものです。

こういうデータを示せば子供たちも一層納得してやる気になってくれるかなと、参考にできる部分が多い本でした。

あなたも、子供の教育の指針にできることが多いと思いますので、機会があればぜひ読んでみて下さい。

そして、考えてみてください。

1.限界に挑む練習だけが成長に繋がる

あなたのお子さんは、目的意識無く、「ただやらされる勉強」をしていないでしょうか?

目的意識が無ければ、どんなに練習をしても成長はしないものです。

2.正しいやり方をしなければ限界に挑むのは難しい

あなたのお子さんは、正しい練習法(勉強法)を教えてもらえずに「空回り」を続けていないでしょうか?

どんなに頑張っても、間違ったやり方をしていたら成果にはつながりません。
努力は裏切らない?

その通り。

もし成果が出ていないとしたら、その努力を裏切っているのは、間違ったやり方です。

3.Sクラス・Aクラス・Bクラスの最も大きな違いは「練習量」である。

あなたのお子さんは、「圧倒的な努力」ができていますか?

なぜ、自分は(または自分の子は)成功できると思っているのでしょう?

その根拠が「他の子より努力をしているから」以外であったら、その成功の見込みは単なる勘違いです。

「きっと受験に合格するだろう」という勘違いは、「きっと宝くじが当たるだろう」というワクワク感と同種のものです。

でも、残念ながらこういった勘違いをして、努力を怠る子が多いものです。

4.人間にはものすごい適応力が備わっている

あなたのお子さんは、自分の可能性を信じられていますか?

「きっと何とかなるだろう」という根拠の無い期待以上に、「どうせダメだろう」という失望はやる気を損ない成長を止めるものです。

今の時点の自分の成績を見て、そこからの自分の成長を信じられないなんてもったいない。

子供に希望を抱かせるのも、私たち大人の大きな役割です。

子供たちに「目的意識を持ち」「自分の可能性を信じて」「正しいやり方で」「圧倒的な努力を継続する」方法を身につけさせるために、頑張っていきましょう!

さて、ここからはイベントの告知です。

ご存知のように、伸学会では「目的意識を持ち」「自分の可能性を信じて」「正しいやり方で」「圧倒的な努力を継続する」方法を身につけさせるための授業として【ホームルーム】を行っています。

これらは算数・国語・理科・社会の授業を受けているだけで自然に身につくものではないのは、あなたも想像できますよね?

ですから、1つの授業として、毎週時間をとって行っているのです。

この【ホームルーム】の体験会を行うことにしました。

詳細は以下の通りです

日時:6月17日(日) 13:00 ~ 14:30
場所:伸学会自由が丘校・目黒校
内容:成功・失敗の原因のみつけ方
対象:4・5年生
定員:各校10名
空席状況:自由が丘校残り9席、目黒校残り5席
参加費:2000円

当日は、保護者の方には子供とは別にホームルームの教材のサンプルをいくつかお渡しし、ホームルームの内容について目的と効果をお伝えします。

ご家庭でも意識しておいていただくと、塾と家との相乗効果で成長が早くなりますので、ぜひ私たちのノウハウをお持ち帰りください。

体験会に参加をご希望の方は下記のフォームよりお申し込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/1f80d63b574999

お申し込みお待ちしていますね。