過干渉な親に育てられた子の末路とは

こんばんは。伸学会の菊池です。

1/31発売の新刊ですが、さっそくAmazonにレビューをいただきました!


息子に渡すと、あっと言う間に夢中で読み終わり、勉強したいと言いました。
今、私が読んでいます。
左側のクイズの根拠が右のページに書いており、たいへん納得しながら読んでいます。


ということで、やる気になってもらえたようで良かったです!



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さて、今日の本題です。

子どもが何かをしているときに、ついつい
「ああしなさい」
「こうしなさい」
指示出しをしてしまっていたりしませんか?

例えば、
「早く宿題をやりなさい」
「間違えたら解き直しをしなさい」
「そんなやり方じゃダメだ」
とか。

中学受験のために塾通いをさせていると、テストの前には良い点数を取らせてあげたいから、子どもの勉強に口出しをしたくなってしまうことがありがちです。

これって子どものためを思ってしていることですから、愛情の表れではあるわけです。

その気持ちは尊いものなのですが、こうした子どもの行動への干渉が多くなると、子どもが将来うつ病や不安症になるリスクが上がることを示す研究があるので注意が必要です。

メンタルの健康へ悪影響があれば、子どもの人生の幸福度を下げることになってしまいます。

それは決して望ましいことではありませんよね。


なぜそんなことが起こってしまうのでしょうか?

それは、親が子どものやっていることに干渉し過ぎると、
子どもに
「あなたのやっていることはダメだ」
というメッセージとして伝わってしまうからです。

その結果、子どもは完璧ではないことを恐れる「完璧主義」になり、完璧な行動ができなかったときに自分を責めるようになってしまいます。


しかし、人間は完璧な行動などそうそうできません。

つまり、完璧でなければいけないと思っているのに完璧になれない結果、常に自分のことを責め続けるようになってしまうのです。

これは「不適応な完璧主義」と呼ばれ、先ほどお伝えしたように不安症・うつ病の原因となり、子どもの人生の幸福度を下げる原因となるそうです。

シンガポールの国立大学などの調査でも、そうした過干渉な育てられ方をした子たちほど自分を批判する傾向が強く、そして自己批判的な態度は抑うつ症状や不安の増加と相関関係があることが確認されました。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jopy.12249

子どものためを思ってしていることが、子どもの人生を不幸なものにしてしまう。

できればそうした状況は避けたいものですね。


では、そうならないためにはどうしたら良いのでしょうか?

端的にまとめると、
①指示を出してやらせるのではなく、自分で考えさせる
②結果に一喜一憂しない
の2点が重要だと思います。

まず①「自分で考えさせる」について。

例えばスケジュールを立てるときに、「子どもにやらせるより自分がスケジュールを立てて指示した方が早い」と思ってやってしまうお父さんお母さんは多いですよね。

これを続ければ過干渉になっていきます。

だからといって、何も判断材料を与えずに「自分で考えて」と丸投げしてもうまくはいきません。

ですからやり方を教えてあげることが大切です。

スモールステップで少しずつ手放すようにしていきましょう。

「過干渉」か「丸投げ」か、どちらかに大きく偏ってしまう人が多いのですが、その間のちょうど良いバランスをとっていくことが必要です。

伸学会でも、子どもに自分で考えて決める力を育てるために「ホームルーム」の授業でスケジュールの立て方など勉強のやり方の1つ1つ指導をしています。


そして、②の「結果に一喜一憂しない」ことも大事ですね。

過干渉になってしまう理由として、「自分がやった方が早い」のほかにもう1つ、 「失敗させたくない」という気持ちがあると思います。

その自分の中の不安や恐怖を手放しましょう。

テストで悪い点数を取ることは、
「このやり方はうまくいかない」
というデータが取れただけのことです。

次に生かせば問題ありません。

やらせてみて、失敗したら改善策を考えるようにしましょう。

この方が本人としても当事者意識を持って考えられるので、学びが深まりますよ。

子どもの将来を不幸なものにしてしまう過干渉をやめ、子どもを幸せにする見守る子育てをしていきましょう!

それでは。



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