受験生が最後の1週間でやるべきこと 

こんばんは。伸学会の菊池です。

明けましておめでとうございます。
2023年もよろしくお願いします^^

いよいよ東京・神奈川の受験本番まであと1週間ほどとなりました。

今回の記事では6年生の子と保護者さんに向けて、直前期に受験生がやるべきことベスト3をお話ししようと思います。

この時期は平常心でいるというのはなかなか難しいものです。

本人も冷静な判断が難しいと思いますので、うまく親御さんの方が上手な声かけをしてバランスを取ってあげてください。


まず第1位、何をおいても優先すべきことは「コンディション管理」です。

「風邪を引いたりしない」といったレベルではなく、「最高のパフォーマンスを発揮できる」ようになるためのコンディション管理をしていきましょう。

パフォーマンスアップのために重要なことと言えば「食事」「睡眠」「運動」ですが、特に大きく差がつくのは「睡眠」です。

受験生はこれまで夜型な生活をしてきた子が多いと思いますが、受験に向けて朝型に切り替えていかなければいけません。

でも、スムーズにいかず苦労する子も多いのですね。

最後の1週間は生活リズムを整えることを最優先するようにしてください。

リズムを整えるために邪魔になるものが何かというと、「勉強」です。

残り時間も少なくなり、あれもやらなきゃこれもやらなきゃとなってしまって、ついつい夜遅くまで勉強してしまいがちです。

そうすると、当日「いつもより早起き」で試験を受けることになってしまい、脳がしっかり働かないから、せっかく勉強したことが発揮できなくなってしまいます。

勉強することで力が出せなくなるなんて本末転倒ですよね。

眠る時間はきちっと決めて、終わらなかった分は翌日に回すようにしましょう。


やるべきこと第2位は、「やらないことを決める」ことです。

あれもこれも…となると夜更かしの原因になるのは先ほど言ったばかりですが、それだけでなく目の前でやっている勉強のパフォーマンスも下がります。

他の事が気になってしまうとワーキングメモリの処理能力が侵食されてしまって、ワーキングメモリの働きが悪くなってしまうのです。

「やった方が良いこと」を考えたら、きっといくらでも挙げられるでしょう。

それらをやろうと思ったら時間がいくらあっても足りません。

「絶対にやりたいこと」に絞り込み、「やった方が良い」レベルの事は「やらない」と決めてしまいましょう。

そうすると頭の中から排除することができます。

やると決めたことに関しては、いつやるか、どの順番でやるかもしっかりスケジュールを立てて、目の前の勉強に集中できるようにしていってくださいね。


やるべきこと第3位が、「これまでやった過去問のリトライ」です。

これまでの過去問で間違えたものをもう一周解き、それで間違えたものをさらにもう一周解きましょう。

もちろん「これは捨て問だな」という難しい問題は除いてOKです。

過去問と同じ問題はきっと出ませんが、同じような問題はよく出ます。

自分の志望校が入学者に求めている能力を身につけられるように、過去問のリトライを最後に徹底的にやり抜いてください。


以上、受験生がやるべきことベスト3でした。

繰り返しになりますが、この時期は平常心を保つのは困難です。

ついつい入れ込み過ぎてしまって勉強し過ぎになる子が多いです。

お子さんがそうなってしまっていたら、しっかりとブレーキをかけてあげてください。

「うちの子は危機感が無くって」とか、「もっと勉強しないといけないんじゃないの?」と思ったら、自分の方が入れ込み過ぎになってしまっていないかなと一旦落ち着いて考えてみましょう。

親は入れ込み過ぎになることが多いので、我々から見ると「危機感が無い」って言われている子がむしろちょうど良いことが多いです。

判断に迷ったらお通いの塾の先生に相談してみてください。

どんな声かけをしたら良いか確認してもらえるのは、塾の先生としても喜ぶと思います。

もし、お子さんが「今さら頑張っても変わらないんじゃない?」なんて言い出して、最後に手を抜いているようでしたら、それはとんでもない話ですから、塾の先生と相談して対応しましょう。

最後のこの時期が一番成長する時期ですから、やりすぎは良くないですが、緩むのももったいない。

たった1週間で見違えるほどできるようになった子もいますし、それこそ2/1以降の受験期間中に開眼した子もいます。

これまで積み重ねてきたものがカチっとかみ合う瞬間が急に来たりするんですね。

だから、最後の最後まで全力で頑張ることが大事です

私はいつも生徒たちには、最後まであがいてグッと成長した先輩たちの話をして、次に続くのは君たちだよと声をかけています。

諦めそうになっていたら、あるいは緩んでしまいそうになっていたら、「叱る」のではなく、最後までやり抜けるように「応援」してあげてください。


そして、悔いのない受験の終え方をしましょうね。

それでは。