簡単なことから始めよう

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何かを始めるのには大きなエネルギーが必要です。

やらなければいけないと頭で思っていても、なかなか手に付かないことってありますよね。

反面、一度始めたら、人はそれを最後まで終わらせたくなるものです。

人は達成できなかった事柄や中断している事柄の方が、達成できた事柄よりもよく覚えているのです。続きが気になるようにできているのです。(これをツァイガルニク効果といいます)

したがって、物事をスムーズに進めるためのポイントは、とにもかくにもまずは始めること。動き出すことです。

自転車をイメージしてみてください。

こぎ出すときは重いペダルも、動き出せばどんどん軽くなっていきますね。

そんなイメージです。

では、どうやって始めるのか。

もし日々多くの宿題に追われ、片付けなければいけない事が山積していて、やる気がおきずにだらだらしているのだとしたら、もっとも簡単なことから始めることです。

例えば、得意な科目から手をつけるのです。

そのときすぐにできると思うことから始めましょう。

その方が心のハードルが低いので、楽に始められます。

そして、これで始めたからには全部を終わらせたくなります。

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これからの時期はやることが増えてきて、子供はどうしても気が乗らないことが増えてきます。

それに対し、親は勉強させなければと気持ちが焦ってきます。

特に、模試や過去問などで点数が足りず、苦手な科目が足をひっぱったりしていると、それを克服するためにまず苦手な科目から手をつけるように言ってしまったりします。

しかしそれだと結局手に付かず、だらだら過ごす原因になってしまうことがあります。

もちろん、好きな科目・得意な科目だけやって苦手な科目から逃げていたら、合格を手にすることはできません。

苦手な科目を最終的には重点的にこなす必要があります。

しかしそのために必要なのは、必ずしも苦手な科目から始めることではなく、苦手な科目まで含めた学習計画を立ておき、逃げずに実行することです。

そして、その計画をスムーズに実行に移すためには、その計画の中の簡単なものから始めるのは良いことです。

むりやり苦手科目からやらせたりしないようにして下さいね。

 

文責:伸学会代表 菊池洋匡

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