子供の行動を変えるには…

もっとこういうやり方で勉強したらいいのに・・・

あなたがお子さんに対してそんな風に思うのはどんなことですか?

私は例えば「やったらやりっぱなし」とか、「テストの直前にあわてて答えを覚える」とかを見ると、「ちゃんと○付けして直しもしようよ・・・」とか、「前もってちゃんと覚えてきなさいよ・・・」とか思ってがっかりしてしまいます。

そんな勉強のやり方してたら成績なんか上がらないよ?

って言っても、子供の心にはなかなか響かないんですよね。

 

そこで、子供のそんなダメ学習法を変えるための授業を伸学会では行っています。

それが伸学会独自の、他の塾には無い授業「ホームルーム」です。

成績は「良いやり方」を「積み重ねる」ことで上がっていきます。

成績が悪いとしたら、それは「頭が悪い」のではなく「やり方が悪い」か「やっていない」かのどちらかです。

「良いやり方」を身につけさせなければ、どんなにわかりやすく算国理社の授業をしたところで、かたっぱしから忘れられるだけですから意味がありません。

だから私たちは良いやり方を身につけさせることにこだわり、そのための授業を作りこんでいっています。

 

なぜ子供は成績が上がらない悪いやり方で勉強するのでしょうか?

それは「良いやり方はめんどくさいから」です。

そして「効果が高いと信じていない」からです。

こうした方が覚えられるよ、とか言っても信じないのです。

 

ですから、良い学習法を身につけさせるには、理屈で説明するよりも違いを体験させるのが一番です。

論より証拠ですね。

 

新学年になって最初の体験は、「解き直しをしたときとしなかったときを比べてみよう」でした。

そのときのことを目黒校の高橋がブログで記事にしていたのでご覧になった方もいるかもしれませんね。

同じようなレベルの問題を3種類用意し、以下ように勉強のやり方のパターンを変えて成長の度合いを比べさせました。

A:実施→解説→1週間後再テスト→解説→2週間後再々テスト(効果測定)
B:実施→解説→2週間後再テスト(効果測定)
C:実施→2週間後再テスト(効果測定)

それぞれ「宿題をやったら解説を読んで解き直しまでやる」「宿題をやったら○付けをして解説を読むところまではやる」「宿題をやったら○付けだけしてほったらかし」をイメージしています。

そして結果は以下のようになりました。(クラスの平均点の変化です)
目黒5年   A:22.23点アップ B:10.00点アップ C: 1.11点ダウン
目黒6年   A:42.50点アップ B: 2.50点ダウン C:13.75点アップ(!?)
自由が丘5年 A:31.43点アップ B:14.29点アップ C: 5.71点アップ
自由が丘6年 A:14.38点アップ B: 4.38点アップ C: 0.63点アップ

目黒の6年生が、Bは解説を聞いたのに点数が下がり、Cは○付けしただけで放置したのに点数が上がるというおもしろいことが起こりました。(理由はいろいろ考えられますが)

ただ、全てのクラスでAの「解き直しをする」というパターンがはっきり点数が高くなり、「解き直しって大事なんだ」「やらなきゃ損だ」と全員が納得してくれました。

そして、目に見えて行動が変わった子たちが何人もいたというのは、高橋がブログに書いたとおりです。
(わかってても自分を変えられない子もいますが、それはまたおいおい)

高橋が担当している目黒5年だけでなく、他のクラスでも同じように変わった子たちがいました。

成長が見られて嬉しい限りです。

 

そして、引き続きこういった学習法の変化・改善を促すために、4月からのホームルームでも3種類ほど学習法による違いを体験してもらうプログラムを組みました。

1つは「ブロック学習VSランダム学習」

ブロック学習とランダム学習ではランダム学習の方が学習効果が高いということはこれまでにも繰り返しお伝えしてきたとおりです。

そもそも小学生くらいの子ですと、学習効果以前の問題として、ブロック学習では学習にすらなっていないことがあります。

例えば、テキストの問題を何度も繰り返したりするうちに順番で答えを覚えてしまい「アメリカ総領事ハリスと日米修好通商条約を結んだ幕府の大老は?→井伊直弼」ではなく、「『日米和親条約』の次の問題→井伊直弼」とか、「(6)の答えは井伊直弼」というふうになりがちです。

あなたも「問題と対応させて答えを覚えないと意味無いだろ!」と怒りたくなったことありませんか?

それを身を持って知ってもらうためのプログラムを用意しました。

 

2つ目は「テスト前のつめこみの効果って!?」

最初に挙げた例のように、テスト前になると慌てて答えをみて覚える子っていますよね。

もちろんあきらめてしまってあがきすらしない子に比べればずいぶんとマシなものです。

しかし、可能であれば前もって覚えておくともっと良くなります。

直前にあわてて覚えたものは、とても忘れやすいということがわかっているからです。

比較のために2つテストを用意し、1つは抜き打ちで行って、もう1つはテスト前に覚える時間をあげて、それぞれテストと解説を何度か繰り返します。

しばらく(2~3週間)間を空けて再テストを行ったときに、果たして点数が良いのはどちらでしょうか?

 

3つ目は「学習間隔を変えてみよう」

解き直しをすると点数が上がる!ということには気付けた5~6年生のみんなですが、じゃあその解き直しっていつやるのが一番良いんだろう?

その日のうち?3日後?1週間後?

比べて確かめてみよう!がテーマです。

実はこれには「万人に共通の正解」は無く、人によって/科目によって変わるだろうなというのが私たちの予想です。

ただ、その中でも傾向というものは見えるだろうなと思っています。

そういう意味で、これは実験であり、自分に合った/科目に合わせた勉強法を考えてみようと思わせるきっかけ作りですね。

 

以上のような授業を、4月から7月までかけて順次、ときには同時進行で行っていく予定です。

一度身につけることができれば一生役に立つ、そんな学習の技術を早い時期に習得させたいですね。

あなたもぜひお子さんに、良い勉強法と悪い勉強法の違いを教えてあげてくださいね。


ところで、4月22日の親ゼミでは、この学習法による違いを体験させるための実験のやり方について、参加するお父さんお母さんにお教えしようと思っています。
「うちでもやらせてみたいんだけど、どういう風にやれば良いんだろう?」
そんな悩みを解決します。
あなたのお子さんをちゃんと納得させ、自分から良いやり方を実践するように変えるための大きな武器になるでしょう。
親ゼミに参加申し込みをしている方は楽しみにしていてくださいね。

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