自分の成長に気付くとき

こんにちは。伸学会講師の秦です。

生徒と一対一の「くすトーク」を行うことが増えました。

「くすトーク」はビジネス用語としては1on1ミーティングと言った方が分かりやすいかもしれません。
問いかけることで、生徒に現状認識や今後の行動を考えてもらう機会です。
元は講師育成のために導入したのですが、生徒にも使えるだろうと考え、少しずつ型を修正しながら対生徒トーク、生徒間トークと活用の幅を広げています。
まだ始めてから回数を重ね始めた段階なので、まだ「面談」っぽさが出てしまっていますが、もっともっとリラックスした会話が出来るようにしていきたいと思っています。

そんなくすトークでの一コマ。

この数ヶ月で、大きく成長したと私が感じていた生徒がいました。
明らかに夏期講習前後で学習習慣が様変わりし、苦手だった科目も点数が数倍に上がりました。一年前では考えられなかった結果だと言って良いと思います。

ついにテストに結果が現れてきた。そんなタイミングで聞いてみたのです。

「自分のどういう行動が良かったのだと思う?」
「どういう行動を取ることができるようになった?」
「自分の行動の何が変わった?」

どれも、私はその生徒の「ここが変わった」を知っているからこそ、生徒に聞いたのです。

しかし、返答は「うーん?」。「心当たりはない?」と聞けば頷くのです。

これには驚いて、つい「あれもするようになったし、これもするようになったんだよ!」と思い出せる限りを全部ぶつけてしまいました。
「半年前にはやっていなかった良い行動をとるようになったこと」が、「この成績を取れた」よりずっと大事だと考えるがゆえに、ちょっと熱くなってしまった瞬間でした。

————–

振り返ると、気付けないのは仕方がないのかもしれない、と考えるようになりました。

私にも、自分の身長が伸びた実感なんてありませんでした。
「身長が伸びた」なんてことは、柱に傷をつけたり、身体測定があったり、家族から「大きくなったねぇ」と言われたりして初めて気がつくものです。
記録を取ったり、数字にしたり、周りから認められたりしなければ、自分の成長には気づくことが出来ないのです。

見た目に現れる身長でも分かりづらいなら、「自分の行動や生活の変化」なんてもっともっと分かりづらいはずです。

良い行動を取ったら、それを見つけ出して言葉にしてあげること。
その行動をしたことを認めて、本人に意識できる形にしてあげよう。
こまめにそうするからこそ、行動を少しずつ変えることができる。

改めて、そんな気付きを得た「くすトーク」でした。


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