「自分は持ってる(運がいい)から大丈夫」
「俺は天才だからなんとかなるさ」
「開成高校にいるから、結構な確率で東大に受かるだろ」
高校時代の菊池の考えです(;´Д`)
いやぁ、お恥ずかしい。。。
そして東大には受からなかったです。
悪いポジティブのせいで、ちゃんと勉強するという正しい行動が足りなかったですから、まぁ当然ですね。
ポジティブなのは良いことと言われますが、いつどんなときでもそうとは限りません。
良いポジティブと悪いポジティブがあります。
先ほどの例は悪いポジティブですね。
「きっと大丈夫だろう」とか、あるいはもっと控えめに「もしかしたら…」とか、そういう期待を持つときには、その理由をもう一歩掘り下げないといけません。
「これだけ頑張っている!」のだから、「もしかしたら…」あるいは「きっと!」ですか?
それとも、「この塾(学校)に通っている!」のだから、「もしかしたら…」あるいは「きっと!」ですか?
理由が計画性や戦略や努力など、自分でコントロールできるものであればそれは正しい期待です。
正しい行動の原動力となり、望む結果に近づけるでしょう。
理由が運や才能など、自分でコントロールできないものであればそれは誤った期待です。
正しい行動に繋がらず、望む結果から遠ざかるでしょう。
そして、環境を理由とする場合は、周囲の人間からの影響などで子供の努力などに繋がるのであれば正しい期待になります。
しかし、「ここにいれば何人中何人が受かる」のように確率・運で考えているのであれば、それは誤った期待になります。
例えば、面談のときに保護者の方から聞く言葉で、こんなものがあります。
「大手の塾で、そこから去年有名進学校に合格した子が○○人もいるとなると、そこに通わせていればもしかしたらチャンスがあるかも?と思ってしまう。その結果、この子にはこの塾が合ってないんじゃないかと思いながら、転塾の決断ができずにいる」と。
ときには「子供(またはお父さん)が『ここに通っていればチャンスがあるかも?』と思っているので、明らかに勉強がうまく回っていないから私は転塾させたいのに抵抗される」なんていうパターンもあります。(もちろん父母が逆のケースも)
こういったものは誤った期待に振り回されてしまっているケースですね。
受験に限らず、何かに期待を抱くときには、その理由が「自分でコントロールしているものかどうか」に着目してみて下さいね。
そして、正しい期待を原動力にして、正しい行動をさせていきましょう。