秦の伸びた趣味と伸びなかった趣味

伸学会講師の秦です。

「成長する力」が求められるものは、(受験)勉強だけではありませんよね。

私にはいくつかの趣味があります。
その中の1つ、マジックは中学1年生から始め、中高の部活、大学のサークルと、もう10年の経験があります。
もう1つ、ギターは中学3年の音楽の授業に合わせて買いました。これも年月で言えばそれなりの長さです。

しかし、二つの趣味の実力にはだいぶ差があります。

マジックは、昨年にマジックショーを企画・主催したり、保育園・幼稚園・老人介護施設での公演や、料理屋さんでのパフォーマンス等のプロ活動に片足のつま先くらいまで突っ込んだりする位までの実力にはなりました。

一方のギターは、多少の弾き語りは出来ても、他人に聞かせようとは思えないです。家の片隅で時々ジャカジャカやるだけ、から進展がありません。

振り返ってみると、マジックも、常に成長し続けたわけではなかったです。
そこで、実感としての実力をグラフにしてみました。

上がった時に共通することは二つありました。

まず一つは、「フィードバックが頻繁にあった」ということでした。
後輩でいるうちは、今の動作が良かったのか悪かったのか、どうすればより良くできるか、細かなコメントをもらえました。
他人の目を通して教えてもらえるのは大きいですね。
高校の部活・大学のサークルで上級生になると、自分自身で考察し内省することでしか成長できなくなりました。
そのため、成長に対して自覚的になる必要がありました。
自己フィードバック力の違いが、上級生になってからの高校時代と大学時代の成長の差の一因だと思います。

もう一つは、「新たな挑戦をしていること」でした。
マジックなら新たなレパートリーに挑戦すること。ギターなら、弾ける曲を増やすこと。
マジックも、公演をこなすうちに「鉄板」を再生するだけになって成長が感じられなくなる瞬間がありましたし、ギターはいつまで経っても「いま知っているコードで弾ける曲」しか弾かないので上達しません。
新たな挑戦をすると、そこで新たな技術が身につき成長を実感できました。

「コメントをもらおうとすること」または「内省すること」
「新たな挑戦をすること」
いずれも、「上手くなりたい」と思わないと取らない行動ですよね。
つまり、「現状の鉄板ネタでチップが貰えればそれでいい」「今弾ける曲で自分一人満足できればいい」なら、特段人にコメントを求める必要も、自分を振り返る必要も、新たな挑戦をする必要もないのです。

これは勉強でも全く同じことが言えます。
「フィードバック」と「新たな挑戦」が成長には不可欠です。
そして、細かいコメントにより「フィードバックを与えること」と、「新たな挑戦に向かわせること」、それを支える「上手くなりたい」という動機付けこそ、我々が手伝える部分だと日々感じています。

成長するコツを掴んで、学習にも趣味にも活かせるようになってほしいですね。