うっかりミスが起こる原理と解決策

先日、自由が丘校の第2教場から第1教場に戻るときに派手に転んでしまいました。

手を結構深く負傷して流血。

血がなかなか止まりませんでした。

利き手じゃない左手で良かった。。。

転んだ理由は、お恥ずかしい話ですが、たった2~3cmほどの段差です。

第1教場から第2教場まで続く緑道はブロックで舗装されているのですが、道が古くなってブロックがガタガタしている場所がところどころにあります。

その中の1ヶ所につまずいてしまったというわけです。

 

普通であればその程度の段差につまずいても、ちょっとバランスを崩すだけで、転んだり、まして怪我をしたりはしないですよね?

しかしその時私は左手に荷物を持ち、右手ではスマホをいじり、さらには隣にいる秦先生と会話をしながら歩いていました。

つまり、注意力が超散漫だったのです。

結果、つまずいたときに適切な危機回避ができず、派手に転んでしまったというわけです。

 

ところで、子供たちがテストでケアレスミスをする原理って、これと全く同じです。

偏差値60を超えるような子でも、ただの足し算やかけ算で間違えることがあります。

それは決して足し算やかけ算ができないわけではないのです。

ただ、難しい問題を考えるのに意識を持っていかれると、計算に注意を払う頭の余力が無くなります。

結果、思わぬところでつまずいて転ぶことになるのです。

 

この「ケアレス」とは、意識や意欲の問題ではなく能力の問題です。

ケアするだけの力が不足しているのです。

だから、「次から気をつけよう」と思ったところで改善はできません。

計算が正確にできているか、問題文を読み間違えていないか、そういったケアをする余力を生むためには、演習を繰り返して「この問題はこうする」というのが無意識で出てくるくらい染み込ませる必要があります。

問題の解き方を考える方に持っていかれる思考力を少なくするのです。

「なんとかできる」と「難なくできる」には、実際のテストにおいては大きな点差が生まれます。

今5年生以下の子たちは、できると思う問題でも、反復練習をして熟練度を高めることには意味があると教えておきましょう。
(優先度はそれほど高くはないですが)

 

そして、受験を間近に控えた6年生の子たちには、反復練習をする時間なんかは無いですね?

ここからそのケアレスミスを減らすためには、これまで解いてきた過去問のノートは答案を見返して、自分がどこでミスをしやすいかを確認しましょう。

私は道でつまずいて転んでから、そのあたりのでこぼこの道では意識して足元に注意を払うようになりました。

そうすればもちろん転ばないですよね?

常に注意をしていたら疲れてしまうし、遅くなります。

メリハリをつけるために、注意すべきところを確認しておくことです。

ラスト1週間、1つでもミスを減らして、合格に近づこうね!