多摩川をいかだで渡れるか?

時間講師の横田です。
最近勉強についての話が続いていたので、少し昔の面白い(恥ずかしい?)エピソードを紹介したいと思います。

15歳、地元公立中学に通っていた横田少年は、友人数人とある疑問を抱きました。

「多摩川は渡れないのだろうか?」

思い立ったら行動せずにはいられない年頃の僕たちは、早速準備に取りかかりました。
灯油タンクや木材など、費用は占めて10000円。
中学生にとって小さくはない金額です。
それでもどうしてもやってみたいと、取り憑かれたように時間を割きました。

浮力の計算、体格や体重のバランスを踏まえた乗り方など、今考えれば意外と頭を使っていたもんだなと感心します笑
ただ当時は「勉強をいかしている」なんて意識は全くなく、ただただ好奇心に突き動かされていたように思います。

結果としては大成功!

しかし、反対側から橋を渡り荷物の置き場所に戻ると、警察の方が荷物を囲んでいました。
視界に入るや否や、全員本能的にクルッと方向転換をします。
もちろん怪しさ満点(笑)、すぐに連れ戻されてしまいました。

話を聞くと、「法律的に問題はないが、ただただ危ない」ということだそうではありますが、こっぴどく怒られました。

心配した近隣の方の通報で駆けつけたようです。
たしかに万が一のときに周りにかける迷惑は想像の埒外にあり、猛省しました。
若気の至りと、大目に見ていただきたいですm(_ _)m

今年の駒場東邦中の算数の問題で
「今まで算数を学んできた中で、実生活において算数の考え方が活かされて感動したり、面白いと感じた出来事について簡潔に説明しなさい」
という問題がありましたが、「力のつり合いを必死に計算していかだで川を渡った」経験は、書いたらどんな評価をされるのでしょうか?(笑)

ただバカなだけのことをやるのも面白いですが、頭を使って行動するともっと面白いことができると思います。

生徒たちにもそういう楽しみ方を伝えていきたいと思います。

(反対岸のイカダは、不法投棄にならぬよう、親の手も借りて後日キチンと処理しました。本当に運が良かっただけの可能性もあるので、絶対に真似しないでくださいね。安全面には注意しましょう。)