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こんばんは。菊池です。
小学校がコロナのために休校になったので、
先週からオンライン自習室の無料開放を始めました。
その運営をしていて気づいたことがあったので、
昨日スタッフたちにシェアしたことがあったのですが、
これって多くの方にとっても役立つ視点なんじゃないかと思ったのでブログでも記事にしておこうと思います。
オンライン自習室の反響は予想通り2極化しました(笑)
今回初めてオンライン自習室に参加した中村さんからはこんな感想をもらいました。
「早速、今小4の息子がオンライン自習室を利用させていただいております。
いつになく黙って学習している姿を見ておどろきと感動で、大袈裟ですが胸がいっぱいです!本人は『(自己学習に関して)今までで一番楽しい!オンライン自習室が癖になりそう!』と申しております。笑」
同じような感想は他にも何通もいただいています。
一方で、
「子供がどうしても嫌だと言うのでキャンセルします(泣)」
というご連絡も何通かいただきました。
じゃあ、
合う子と合わない子っていったい何が違うのでしょうか?
もちろんいろいろな理由はありますが、
家で勉強するのを嫌がるかどうか、
途中式を書くのを嫌がるかどうか、
あらゆるものに共通する理由が1つあります。
これは把握しておくと、
子供を勉強好きにすることに一歩近づきます。
同時に、親という立場を離れ、
チームのリーダーとして、あるいは上司として、
人のやる気を引き出すうえでも役立つことです。
ぜひ覚えておいてください。
○人は監視をされたくない
現代社会では、あらゆるところに監視カメラが設置されています。
お店の中はもちろん、道を歩くときにも、ちょっと見上げてみれば、
そこかしこの電柱のところにカメラがついていることに気づくことでしょう。
あなたの姿は常時、どこかのカメラに収められているのです。
どう思いますか?
正直良い気分はしませんよね。たとえやましいところはなかったとしても。
これって子どもたちでも同じなわけです。
勉強している姿を監視されているなんて、ストレスがたまってやってられません。
嫌じゃない方がどうかしています。
じゃあ、オンライン自習室にハマる子・やる気がみなぎる子って、
なんでやる気になるんでしょうか?
○人は応援されたい
もちろん性格にもよりますが、
運動会の競技でも、ダンスやピアノの発表会でも、
みんなの前で何かを頑張り、それを応援されるのが嬉しいという子は多いものです。
目立つのが嫌いという人でも、
やはり親や友達や上司や同僚が自分の頑張りに気づいて認めてくれたら嬉しいものですよね。
この承認欲求というのは人間の中でとても大きな欲求です。
承認欲求については心理学者のマズローもとても興味深い分析をしています。
アドラー心理学では、
「人は承認欲求を捨て、他者の目を気にしなくなった方が幸せになれる」
「嫌われる勇気を持とう」なんてことを言っていますが、
それって言ってしまえば「悟りの境地」です。
容易にそこには至れません。
承認欲求は捨てがたい強い欲求なのです。
そして、私に言わせれば、
他者から認められる喜びが無いのは、
それはそれでつまらないことなんじゃないかなと思うのですね。
伸学会のオンライン自習室は、
頑張っている姿を先生が見て、認めて、褒めることを大切にしています。
頑張ったら承認される空間なのです。
だから、ここに参加する子たちは、
最初の中村君のように「楽しかった」と言ってくれるのです。
○違いは本人のとらえ方から生まれる
ここまで話せばもうお分かりかと思います。
オンライン自習室でもオフラインの自習室でも、
「監視されてる」と思うか、
「応援されている」「見守られている」思うかで、
本人のやる気への影響は真逆になります。
これって家庭学習でも同じですよね。
親に「監視されてる」と思うか、
「応援されている」「見守られている」思うかで、
子供のモチベーションは全く違ったものになるでしょう。
リビング学習が好きと言う子は「見守られている」と思っていて、
自分の部屋で勉強したいと言う子は「監視されている」と思っているのかもしれません。
もちろん「兄弟がうるさい」といった他の理由かもしれません。
100%そうだと断言できるものではありません。
でも、「見守り」と「監視」という受け取り方の違いはけっこう大きいんじゃないかと思います。
オンライン自習室を嫌だって言って入りたがらない子は、
「監視される」と思っちゃったんだろうなー
じゃあ「応援されている」「見守られている」と思わせるにはどうしたら良いでしょうか?
それは声かけの仕方1つで簡単に変えられます。
どちらが正解か考えてみてください。
A「頑張りなさい」
B「頑張ってるね」
A「集中力切れてきてるよ。ちゃんとして。」
B「そろそろ疲れちゃったかな?大丈夫?」
A「他の子を見習いなさい!」
B「みんなで一緒に頑張ろう!」
などなど。
もちろん伸学会の他のスタッフたちにしてほしいとお願いした声かけはBの方です。
Aみたいな先生とか上司は嫌だなと思いますよね。
要は、「ものは言いよう」というだけのことなのです。
「オンライン自習室ならみんなと楽しく勉強できるよ」
と言うのか、
「学校が休校になったからってダラダラして!オンライン自習室で見てもらいなさい!」と言うのか。
どちらが正解かはもうわかるはずです。
ちなみに「ものは良いようなんですよ!」ということはこちらの動画でもお話ししています↓
最初にお話ししている「第3位」のところです。
ダン・アリエリーが行った、ちょっと面白い実験なども紹介しています。
まだご覧になっていなければぜひ。
それから、途中式を書くかどうかに関しても、
書いた式に対してケチをつけられると考え方を監視されているようで書くのが嫌になりますし、
「ここまでは合ってるね!」といった感じで褒められたり途中点がもらえたりすると応援されているように感じてやる気になります。
何事においても、
私たち大人が子供を応援していると伝わる声かけが大事ですね。
減点法ではなく加点法で子供を見る意識を持つことも大事です。
私たち伸学会は、「学びを楽しくする」ことを目標に生徒を指導しています。
(同時に「仕事も楽しくする」ようにしたいと思っています)
この長い記事をここまで読んでくれているあなたは、
その理念に共感してくれている方だと思います。
お子さんの成長を応援したいと思っていますよね?
その気持ちが伝わるような声かけはできていますか?
日ごろの声かけ、ちょっと気をつけてみてくださいね。
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