入試直前に伝えたこと 後編

こんにちは、秦です。

 

前編↓の記事はお読みいただけたでしょうか。

http://www.singakukai.com/diary/blog/1797.html

 

今回は前置きもせず、

 

いきなり続きから始めようと思います。

 

受験直前に子供たちに伝えたメッセージ、後半です。

—————————————————

③最後に力をくれるもの

 

私はマジックを趣味にして、たくさんの舞台に立ってきた。

 

その中で、「人生で一番緊張したマジックショー」がある。

 

中学生でマジックを初めて、見たときに感動した東大のマジックサークルのショー。

 

その舞台に立つことがずっと夢で、マジックがしたくて東大に行きたかった。

 

その夢が叶い、その舞台に立つときは、本番前の一週間は気が気でなかった。

 

あらゆる練習に失敗し、完全に落ち込んだ日々を過ごした。

 

そこで、最後舞台に立つ力をくれ、本番で自分を成功させてくれたものは何か。

 

それは「感謝」だった。

 

本番前日、舞台に立たないサークル同期が練習を見にきてくれた。

 

予想外のことだった。

 

半分は様子見、半分は応援で来てくれたのだろうと思う。

 

来てくれた彼らに感謝しながら通した演技が、それまでで最高の出来になった。

 

そこで気づいた。本番来てくれるお客さんのためにするはずの演技だった。

 

そこから嘘のように好転した。

 

本番のリハーサルはスタッフや指導してくれた先輩を思った。

 

本番はお客さんの前でできる幸福で満たされた。

 

失敗一つなく、人生で有数の幸福な時間を過ごした。

 

最後の最後で力をくれるものは

 

「自分のため」でなく「他人のため」を思うことなのではないかと思う。

 

受験までの道のりで、自分がしてもらってきたものはなんだろうか。

 

最後、心を感謝で満たし、入試本番に向かうことができないだろうか。

 

このタイミングだ。

 

滅多にないタイミングだから、親に感謝の言葉を一言かけて、本番の会場に入ろう。

 

台詞を考えておくことが、最後の宿題だ。

—————————————————

④自分に集中せよ

 

他人の結果は、自分の結果とは関係がない。

 

これから数日は、他人の結果を気にしてはいけない。

 

自分がコントロールできないものに注目しても、良いことはない。

 

「人の結果を知りたい」「自分の結果を言いたい」というのは雑念だ。

 

我々講師が合格も不合格も寄り添うことができる。

 

感情が揺れ動いて安心できないなら、講師に相談しよう。

 

特に、携帯は禁止。

 

結果をわざわざ連絡しようとしても、ろくなことにはならない。

 

・自分が受かっていて、相手も受かっている

 

・自分が受かっていて、相手が落ちている

 

・自分が落ちていて、相手が受かっている

 

・自分が落ちていて、相手も落ちている

 

この4パターンで、お互いに幸せになるのは一つだけ。

 

正直確率は低い。

 

それ以外のどのパターンでも幸せにはならない。

 

万一他の生徒から連絡が来たら無視すること。

 

最後の最後に無用なトラブルに巻き込まれることは避けよう。

—————————————————

以上です。

 

参考になればと思います。

 

他にもいくつかメッセージを伝えているのですが、それはまたの機会があれば。