計画を立てさせたら2.5倍の成果が上がった話

計画を立てることの大切さは多くの人が口を揃えて言います。

なぜこんなにも多くの人が同じことを言うのでしょうか?

もちろん、経験的に、計画を立てた方がうまくいくと知っているからです。

私の個人的な経験でも、仕事が詰まっていて、〆切の先後を確認しながら計画を立てて進めているときと、仕事が少し落ち着いて気が緩んで無計画になってしまった時で、出来上がる成果物の量には大きな差があるのをここ最近も実感しました。

きっとそういう経験をしたことがある人たちが、計画を立てろと言っているのだと思います。

そしてこのことは、個人的な経験にとどまらず、多くの社会心理学の実験でも実証されています。

例えばペーター・ゴルヴィツァーとハイディ・ハルバーソンという心理学者が高校生を対象に行った実験です。

夏休みの自習課題としてPSAT(※)の模擬テスト10 回分を配布し、半数の生徒には休みの間に「いつ」「どこで」それを使って勉強するか、シンプルな計画を決めさせました。(例えば、「朝食後、自室で」のように)

(※大学進学適性試験の予備試験。これで良い成績を取ると大学進学に際して数百万円単位の奨学金がもらえる。アメリカの高校生はみんなこの試験で良い成績を取りたいと思っている。)

休暇中生徒たちには一切連絡を入れませんでした。

九月になって問題を回収したところ、計画を立てなかった生徒達は平均して100 問しか問題を解いていなかったのに対し、計画を立てた生徒は平均して250 問の問題を解いていました。

なんと計画を立てるか立てないかで、解いた問題数に2.5倍もの違いができたのです。

 

ここでの注目すべきポイントは、この違いは「やる気の強さ」や「意志力の強さ」とは全く無関係だったということです。

被験者となった高校生たちのようにPSATを目前に控えた子たちも、中学受験を目指す小学生たちも、みんな少なからず「やる気」はあります。

にもかかわらず、多くの子たちがやろうと思ってもなかなか実行できずに、目標達成のチャンスを逃し続けているのです。

しかし、計画を立てるという技術を身につければ、意志の弱さを補って行動を増やし、成果につなげることができるのです。

子供にぜひ身につけさせたいものですね。

 

さて、「じゃあ計画を立ててみよう」と子供たちに言っても、残念ながらなかなかうまくは作れないことは、あなたもご存知ですよね?

ここでの計画の立て方は、企業の「中期経営計画」のようなややこしいものではありません。

「いつ」「どこで」「なにを」「どれくらい」やるかを決めるだけのシンプルなものです。

しかし、この程度のシンプルな計画でも、そしてほんの数日先のことでも、子供たちは立てられないこと立てられないこと・・・

技術を身につけさせるためには、やり方を教え、やらせてみて、それに対してのフィードバックを与えるという作業が必要なのです。

それも繰り返し繰り返し継続的に。なかなかに手がかかります。

しかし、ここで手をかければ人生トータルで見たら手がかからない子になるはずです。

だから伸学会では徹底してやっていこうと考え、これまでも「週間スケジュールを立てさせる」という指導をしています。

最近では、さらにスケジュールを立てる頻度を増やすために、最近子供たちにやらせている学習記録をリニューアルしました。

計画を立て、それを確認する頻度が高いほど行動に繋がるそうなので、こういった簡易週間スケジュールを1週間の始めのページに入れて、毎週毎週予定を確認してもらいます。

生徒に手本を示すために自分でも実践していますが、正直めんどくさい(笑)

でも、効果ははっきりと感じています。

子供たちにも定着するように、気長に指導していこうと考えています。

おすすめですので、あなたのお子様にも教えてあげて下さいね。

 

文責:伸学会代表 菊池洋匡

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参考文献
ハイディ・グラント・ハルバーソン『やってのける――意志力を使わずに自分を動かす』大和書房、2013年